原作設定(補完)

□その40
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#393

作成:2018/07/28




「あれ、総一郎君。またサボり?」

「総悟です。今日はサボリじゃねーですよ」

「今日は、ね。じゃあ、何してんの?」

「ちょっと考え事でさぁ」

「夜神総一郎君が? へえ」

「総悟です。まあ、旦那でもいいや。ちょっと話を聞いてくだせぇ」

「"でもいいや"? 人にものを頼むときは頼み方ってものがあるよね、鹿賀丈史君」

「総悟です。団子、好きなだけ食べてくせぇ」

「そうそう、それそれ。んで? どんな話?」(もぐもぐ)

「最近、土方さんの様子がおかしいんでさぁ」

「多串くん? あの子はいつもおかしいじゃん」

「いつもよりさらにおかしいんでさぁ。仕事人間で休みでも屯所で仕事してるか、隊士の誰かと出かけるぐらいしかしねー人だったのに、最近は一人で遊びに行くようになったんでさぁ」

「ふーん」

「しかもやたら機嫌が良くなったりニヤニヤしたりイタズラされても怒らなかったり、気持ち悪…………何かあったんじゃねーかって心配で」

「気持ち悪いって言いかけたよね」

「誰かと付き合ってるんじゃねーかと思いやせんか?」」

「モテモテイケメンの副長さんなら誰とでも付き合えるんじゃないの」

「それがどこの誰かをつきとめて嫌がら……そっと温かく見守ってやろうと思ったんでさぁ」

「嫌がらせって言いかけたよね」

「旦那、誰か知りやせんか?」

「俺が知るわけないんじゃん」

「ホントのホントに知りやせんか? いつも暇でプラプラしてるんだからどっかで見かけたりしてやせんか?」

「プラプラって、仕事してることもありますぅぅぅ」

「仕事のついでで見たりしてやしませんかねぇ」

「知らねーな」

「……ちっ……」

「舌打ちしたよね、今」

「旦那が知らねーんじゃ仕方ありやせん。他を当たりまさぁ。あ、団子全部食っていいですよ」

「ごち」

もぐもぐ

「多串くんと付き合ってるヤツねぇ」

もぐもぐ

『俺ですぅぅぅぅぅ!!! 気付かれてんじゃん、全部バレてんじゃん!! 多串くんに内緒だって言われてたのに見破られてんじゃん!! でも俺悪くないよね!? 多串くんが機嫌良くなったりニヤニヤしてたりするからじゃん? ……ニヤニヤ? もしかして俺に会えるのが嬉しいから? ものごっさ可愛いぃぃぃぃぃ!! ハッ! 違う違う。バレてるって多串くんに相談しなくちゃあ』




かくかくしかじか

「……というわけなんだけども……」

「…………」

「……ど、どうする? 多串くん……バレちゃうとさ、面倒なんだろ、そっちは……」

「…………」

「べ、別に、"バレたのは多串くんのせいなんだから仕方なくね?"とか思ってないよ。開き直って公認にしてもらうしかないとか……」

「万事屋」

「考えてません!! なんとかして誤魔化そう!! だから別れようとか言うのなし……」

「ごめん」

「……な、なしって言ってるじゃーん。大丈夫だよ、銀さん、口八丁で誤魔化せるからっ」

「違う」

「……なにが?」

「…………じ、実は……」

かくかくじかじか

「……つまり……とっくの昔に俺たちのことは近藤にバレてた、と?」

「す、すまん。近藤さんがあまりにも心配するもんだから……」

「なんで黙ってたの」

「……俺から内緒にしろって言ったのに、すぐバレました、とか言いにくいだろうが」

「多串くんのせいだしね」

「そ、そうだよっ」

「まあ、多串くんが良いなら良いけ…………ゴリにバレてるなら当然沖田君にもバレてるよね?」

「……ああ……」

「……じゃあ、さっきのは…………狙いは多串くんじゃなくて、俺?」

「……知ってててめーがどう反応するか試した……んだろうな……」

「やられた」(がっくり)

「……総悟から伝言だ」

「あ?」

「……誤魔化すならもっと何でもねえ顔しろって」

「……し、してたよ」

「…………」

「多串くん?」

「……お、俺と……同じににやけたツラしてた、って」(真っ赤)

「まじでか」

『無意識に笑ってた? 嬉しいって顔に出ちゃってた? 恥ずかしぃぃぃぃぃ!』

「……ん? 多串くん、なんか嬉しそうじゃね?」

「…………て、てめーも同じなんだなって思ったら……」

『ぐあっ!! きたコレ!! でたデレ!!!』



多串くんのこんな姿を見れるなら、いくらでも沖田くんに遊ばれようと思いました。あれ?作文?

 おわり



ふぅ。
イチャイチャするだけの話でした。

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