学園設定(補完)
□同級生−その4
8ページ/21ページ
#71
作成:2018/05/06
「トシぃぃぃ、誕生日おめでとぉぉぉぉ!」
「ありがとう、近藤さん」
「トシ、誕生日おめでとう」
「誰がトシだコラァ」
「無礼講でぃ」
「「「「副長ぉぉ、おめでとうございまっす!」」」」
「うん。お前らも、ありがとうな」
「GW合宿の打ち上げついでで悪いな」
「いや、こっちこそ、合宿なのに私的に祝ってもらって悪い」
「ついでだって言ってんだろぃ、気にすんな」
「……そうかよ(怒)」
「坂田も来れたらよかったんだけどなぁ」
「…………」
「あれ? そういや……旦那はどうしたんですかぃ?」
「バイト先から、人手不足でどーにか入ってもらえないか、って言われたらしくてなぁ」
「へえ。旦那も人が良いや」
「というか、一人暮らしで生活費を自分で稼いでるのに、合宿に参加させちまったからなぁ」
「ああ、そういや、今までは参加してませんでしたねぇ。今回はなん
で?」
「トシが頼んでくれたんだよな」
「……ああ」
「3年の俺たちは負けたらそこで引退だし、坂田のおかげで良い合宿になったよ」
「旦那が一番つえぇですからね。俺たちも勉強になりやしたよ」
『最後の年だから俺が必死なの分かってて……稼ぎ時だっていうGWにバイト休んでくれたんだよな……』
「そのうち何か驕ってやるかなぁ」
「……近藤さん、あのさ……」
「はぁぁぁ、疲れたぁぁぁ。ギリギリまでこきつかいやがって……もうすぐ日付変わっちゃうじゃねぇか。土方に電話…………あれ?」
「……お疲れ」
「土方。どうしたんだ? みんなと一緒だったんじゃ……あ、こんな時間までやんねーか」
「こ、これっ、余ったから持ってきた」
「……へ?」
「ケーキ! 俺の……用意してくれたんだけど、余ったやつ。甘いもん、好きだろ」
「……わざわざ俺のために?」
「べ、別に、てめーのためじゃねーし! 他に食うヤツいなかったし、どうせなら好きなヤツが食ったほうがいいかと思ってっ」
『ツンデレ、可愛いっ(笑)』
「そっか、ありがとうな。……っていうか、お前の誕生日じゃん」
「それは別に……」
「おめでとう」
「…………あ、ありがとう」(照れ)
『ものごっさ可愛いぃぃぃぃ』
それから二人で、とても"余ってた"とは思えない量のケーキを食べたのでした。あれ?作文?
おわり
……一応付きあってる二人、かなぁ。
ギリギリまでオチをどうするか悩んでたんですが、
結局坂田がちょっと良いヤツ、土方さんツンデレ、になりました。
めずらしく二人とも剣道部。