学園設定(補完)

□同級生−その4
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#71

作成:2018/05/06




「トシぃぃぃ、誕生日おめでとぉぉぉぉ!」

「ありがとう、近藤さん」

「トシ、誕生日おめでとう」

「誰がトシだコラァ」

「無礼講でぃ」

「「「「副長ぉぉ、おめでとうございまっす!」」」」

「うん。お前らも、ありがとうな」

「GW合宿の打ち上げついでで悪いな」

「いや、こっちこそ、合宿なのに私的に祝ってもらって悪い」

「ついでだって言ってんだろぃ、気にすんな」

「……そうかよ(怒)」

「坂田も来れたらよかったんだけどなぁ」

「…………」

「あれ? そういや……旦那はどうしたんですかぃ?」

「バイト先から、人手不足でどーにか入ってもらえないか、って言われたらしくてなぁ」

「へえ。旦那も人が良いや」

「というか、一人暮らしで生活費を自分で稼いでるのに、合宿に参加させちまったからなぁ」

「ああ、そういや、今までは参加してませんでしたねぇ。今回はなん
で?」

「トシが頼んでくれたんだよな」

「……ああ」

「3年の俺たちは負けたらそこで引退だし、坂田のおかげで良い合宿になったよ」

「旦那が一番つえぇですからね。俺たちも勉強になりやしたよ」

『最後の年だから俺が必死なの分かってて……稼ぎ時だっていうGWにバイト休んでくれたんだよな……』

「そのうち何か驕ってやるかなぁ」

「……近藤さん、あのさ……」



「はぁぁぁ、疲れたぁぁぁ。ギリギリまでこきつかいやがって……もうすぐ日付変わっちゃうじゃねぇか。土方に電話…………あれ?」

「……お疲れ」

「土方。どうしたんだ? みんなと一緒だったんじゃ……あ、こんな時間までやんねーか」

「こ、これっ、余ったから持ってきた」

「……へ?」

「ケーキ! 俺の……用意してくれたんだけど、余ったやつ。甘いもん、好きだろ」

「……わざわざ俺のために?」

「べ、別に、てめーのためじゃねーし! 他に食うヤツいなかったし、どうせなら好きなヤツが食ったほうがいいかと思ってっ」

『ツンデレ、可愛いっ(笑)』

「そっか、ありがとうな。……っていうか、お前の誕生日じゃん」

「それは別に……」

「おめでとう」

「…………あ、ありがとう」(照れ)

『ものごっさ可愛いぃぃぃぃ』


それから二人で、とても"余ってた"とは思えない量のケーキを食べたのでした。あれ?作文?


 おわり



……一応付きあってる二人、かなぁ。
ギリギリまでオチをどうするか悩んでたんですが、
結局坂田がちょっと良いヤツ、土方さんツンデレ、になりました。
めずらしく二人とも剣道部。

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