原作設定(補完)
□その38
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#376
作成:2018/06/05
真選組屯所、食堂。
「さっき、万事屋の旦那が美女二人とワチャワチャやってるのを見ましたよ」
「あー、あの人はなぁ、なんかモテるもんなぁ」
「俺たちのほうが真面目に働いてるんスけどねぇ」
「でも誰かと付き合ってるわけじゃねーんですよね」
「だなぁ……副長と居酒屋で喧嘩してんのは見たことあるけどな」
「ま、面倒くさがりっぽそうですもんね。付き合うのとか興味ないのかもしれないっすね」
「そうでもねぇよ」
「沖田隊長。何か知ってるんですか?」
「ホントに興味ねーのかと思って、紹介するって写真見せたらノリノリで会いたいって言ってたからな」
「えええっ!!」
「沖田隊長ぉぉぉ! 旦那に紹介する女がいるならなんで俺に紹介してくれねーんですか!!」
「そっちかよ」
「それで、紹介したんですか!?」
「おう。今日、会う手筈になってらぁ」
「ちくしょー! いいなぁ!!」
「どんな人ですか? 旦那に紹介できるぐらいだから、沖田隊長、年上の女にも知り合いが!?」
「いや、俺と同じぐれーじゃなかったかな」
「若い女! ますますちくしょぉぉぉ!」
『なんだそりゃぁ、ちくしょぉぉぉぉ!』
ぶちゅぅぅぅぅ
「ふ、副長? マヨネーズ、溢れますよ」
「……きょ、今日はこんぐれぇ使いたい気分なんだよ」
「はあ」
『あの野郎、総悟の紹介で女と会うだぁぁ!? お、俺と付き合ってるくせに! なんだってんだ、俺に何か不満でも…………あるよな……約束はドタキャンするし、マヨラーだし、ニコ中だし、え、エロイこともあんまりさせねーし。一緒にいる女たちとなんでもねーって言ってたけど……信じてるけど…………もう嫌になっても仕方ねーよな……』
銀時発見
『仕方ねーけど…………ちょ、ちょっとどんなヤツが気になるから来ただけだし……ちらっと見たら帰るし……アイツがそうしたいなら俺は…………あれ? どこ行った?』
「何してんの、多串くん」
「!? よ、万事屋っ!?」
「あ、張り込みかなんかだった? 邪魔?」
「ち、違う! て、てめーこそ、何して……」
「何って、多串くんを待ってたけど?」
「あ? (あれ?) そ、総悟に……」
「うん。沖田くんから聞いたんでしょ?」
「…??……写真の……」
「ん? ああ、アレ。そうそう、なんなのコレ、どういうつもりなのコレ」
写真:ポニ方さん
「!!!?」
『俺か!! 総悟と同じ年って……そういや十代のころの写真だしな……あの野郎っ』
「ポニーテールって、もう凶悪に可愛いじゃん! こんなに可愛くて良いと思ってんですかコノヤロー!」
「どこにキレてんだ! それ、返せ!!」
「返しませんんんん! 俺が沖田くんから貰ったんですぅぅぅ!」
「……そ、総悟……何か言ってたか?」
「? 何も? ……つーか、写真くれて、多串くんに待ち合わせの連絡してくれるって……もしかして俺らのこと知ってる?」
『連絡したわけじゃねーし……わざと話を聞かせて俺をひっかけやがった……ってことは……』
「……たぶん、な」
「へえ。わりかし可愛いとこあるんだな」
『可愛くねーよ! 帰った後がすげー心配だよ! してやったりな顔されるかと思うと怖ぇぇ!』
「あー、じゃ、行きますか」
「…………おう」
『……ま……今日はいいか……』
おわり
ポニ方さんの写真と、ひっかける総悟は前にも使ったネタですね。
でもなんとなく浮かんだので書いてみました。
ポニ方さん……いつ見ても可愛いなぁ……