原作設定(補完)
□その38
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#374
作成:2018/05/31
「……ん……」
「おはよーさん」
「……万事屋?……あ? てめーなんで……(きょろきょろ)……なんだ、どこだここ?」
「知らね」
「あ?」
「俺も、目が覚めたらここに居たんだよね。多串くんがぐっすり寝てる間にいろいろ確認したけど、ご覧のとおり真っ白い部屋の中には何もないし、窓もないし、ドアにはカギがかかってます」
「総悟!?」
「え?」
「総悟の仕業だろ! こんなことするのはアイツのせいに決まってる!」
「……かもしれねーけど、部屋を出るためのヒントは書いてるよ」
「ん?……"土方の願望を叶えないと出られない部屋"?……なんだこれ」
「ちょっと前にみんながやってたネタだけど……ちょっと遅くね?」
「みんなってなんだ」
「それはともかく、多串くんの願望ってなに? 叶えてさっさと出ませんか」
「……俺の願望……」
「うん」
「総悟じゃねえ!!」
「は?」
「総悟の仕業じゃねえ! アイツだったら、てめーの願望を叶える部屋にして、俺に無体なことをさせるに決まってる!」
「……お前、俺をなんだと思ってんの?」
「エロ腐れ天パ」
「そういうことはエロいことをさせてから言ってくださぃぃぃ! 374本も書いておいて、エロいシーンなんて数行しかないだろうが!!」
「374本ってなんだ」
「……ゴホン。それはともかく……だーかーらー、多串くんの願望ってなんなんですか」
「……俺の……願望、ねー……うーん……あ! 総悟の居ないところで朝までゆっくり寝たい!」
「……そんなに毎朝酷い目にあってんの? でもそういうことじゃないと思うなぁ」
「? じゃあ、近藤さんがちゃんと屯所に居てくれて非番の日は休みたい!」
「……そうか、多串くんがデートをドタキャンするのはいつもゴリのせいか…… でもね、そういうことでもなくね?」
「どういうことだよ」
「俺が居るんだからさー、俺と一緒じゃないとできないことじゃねーの」
「……て、てめーと?……」(真っ赤)
「え……何その反応っ……まじでか……銀さん、なんでも協力するよ! がんばっちゃうよ!」(興奮)
「……だけど……」
「大丈夫! ほら、誰も見てないし! "ヤらないと出られない"ってのはド定番だし!」(大興奮)
「…………じゃあ……」
「うん!!」
「……お、俺のこと……好きか?」
「好きでっす! ……あれ、多串くん、どこ行……」
ガチャガチャ
「……開かねーな……」
「は?」
「……お、俺のこと……だ、大好きか?」
「……大好きだよ」
ガチャガチャ
「開かねーじゃねーか」
『そんなこと言って欲しいと思ってんの!? エロくないけど萌える!!!』(大興奮)
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