原作設定(補完)

□その37
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#367

作成:2018/05/02




万事屋。

「あれ、どうしたの、土方くん」

「休みとれって言っただろうが。だから来た」

「……」

5月3日。

「……3日ですけど」

「3日だよ」

「……俺が休みとれって言ったのは、おめーの誕生日のために、ですよ」

「都合よく5日に休みなんかとれないって言っただろうが。今日を逃したらいつになるかわからねーぞ。我慢しとけ」

「……しかも、いっつも夜に会って酒飲んでヤルだけだから、たまにはちゃんとデートしたいって言ったよな?」

「聞いた。だからちゃんと昼間から来ただろうが」

「…………」

天気、雨。どしゃ降り。

「こんな雨の中、出かけるかぁぁぁぁ!! つーか、おまっ、濡れてねーですね!」

「パトカーを横付けさせた」

「……そのパトカーは?」

「帰ったに決まってんだろ」

「なんでそのまま待機させてねーんだよ! 車ならなんとかギリ出かける気にもなったよ!」

「パトカーを私用で使えるわけねーだろ」

「送らせたくせに!」

「……ガーガーうるせーな。文句あるなら帰ってもいいんだぞ」

「いらっしゃい、土方くん!」

「おう」

結局ソファでゴロゴロ。

「ガキどもは?」

「昨日は神楽が新八んとこ泊まり行ってたんだけど、雨止んでから来るのイヤだって。止んだら帰ってくるんじゃねーの」

「ふーん」

「……つーか、土方くんは? 仕事だったよな?」

「お偉方の市内観光の警備が中止になったからな」

「そうなんだ………………雨だから?」

「おう」

「雨じゃねーと休めねーの?」

「たぶんな」

「だったら最初っから外でデートなんか無理だったんじゃねーか!」

「……めんどくさい」

「出たよ、ホンネ! たまの休みには家でゴロゴロするお父さんか!」

「悪ぃかよ」

「あ? 開き直…………ひ、土方くん?」

ぎゅぅぅぅぅぅっと。

「誕生日祝いだってんなら、人目を気にして外をうろつくより、狭いこの部屋でてめーとゴロゴロしててーんだよ」

「…………せ、狭い部屋で悪かったなコノヤロー」

「狭くて良い、って言ってんだろうがコラァ」

ぎゅむぅぅぅぅぅ。

「ひ、土方くん……そんなにくっつかれると銀さんの銀さんが元気になっちゃうんですけど」

「………ガキども、雨降ってる間は帰ってこねーんだろ」(ちらり)

『ガハッ!! 可愛ぃぃぃ!!』



結局雨は夕方近くまで降っていたので、のんびりイチャイチャできたのでした。

雨の日バースデー、ハッピー!


 おわり



母が旅行に行くのに3日は雨だっていうので、
なんとなく考えた話でした。
出かける人には嬉しくないかもしれませんが、
うちの二人は幸せそうなので、ま、いいか(笑)

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