原作設定(補完)
□その34
16ページ/21ページ
#338
作成:2018/01/17
「おはようございまーす……って、あれ? 銀さんは?」
「帰ってないアル」
「帰ってない? 昨日飲みに行くって言ってたけど、戻ってないの?」
「そうアル」
「……最近多いよね」
「仕方ないネ。人生どん底でお先真っ暗なマダオを慰めるためアル」
「そうだねー。妙に死ネタが多いし、ネガティブ発言しかしないし」
「昔エラかったってまじアルか?」
「そうそう。入局管理局長で、凄腕で有名だったんだから」
「まじでか」
「まあ、万事屋に仕事を依頼して、僕をエサにしようとするセコさは変わらないかな」
「今のマダオが本当のマダオアルか」
「なるべくしてなったっていう感じじゃない」
「そんなマダオを慰めてやるなんて、銀ちゃんもお人好しアルな」
「あー……こうなった原因は僕らにもあるから責任を感じてるのかもね」
「じゃあ外泊も多めに見てやるしかないアルね」
「そうだね」
「…………」
「…………」
「…………」
「……なーんちゃって」
「ミエミエの嘘アル」
「銀さんが長谷川さんを慰めるために飲んでるなんてないよ」
「そんな金があったらパフェ食ってるはずネ」
「誤魔化せてるつもりかな?」
「毎回嬉しそうに"長谷川さんのためだしなー、仕方ないなー"って言い訳してるアル」
「それと同じ顔で土方さんの文句言ってるもんね」
「何かにつけてトッシーの話してるヨ」
「悪口ばかりなのに嬉しそうだし、たまに煙草臭くなって帰ってくるし」
「トッシーにばったり会えないかキョロキョロしてるし、見つけるとソワソワしだすし」
「真選組のニュースを食い入るように見てるし」
「机の中にトッシーが写った新聞の切り抜きも入ってるし」
「バレバレだよね〜」
「バレバレある」
↓ 飲んだ後、万事屋でイチャイチャしたら眠ってしまい、神楽が起きてきたので和室の押入れに隠れた二人
『……ば、バレバレだったんじゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!!』
『す、すみませんでした』(真っ赤)
『てめー、ガキじゃねーんだからもうちょっと上手く隠せよ!!』
『だって……嬉しくて顔がニヤけちゃうんだもん』
『……だ、だもんじゃねぇよ……』(真っ赤)
おわり
銀さんはきっとこういうことを隠すのが苦手なんじゃないかなぁ、というだけの話。