原作設定(補完)

□その33
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#325

作成:2017/11/30




ピンポーン

「あれ、多串くんどうしたの?」

「きゅ、急に休みになってな……邪魔していいか?」

「もちろんですぅぅ。いらっしゃ〜い」

「おう」

ガサガサ

「あれ?大荷物だね」

「み、土産だ」

「まじでか!いつも悪いなぁ……ん?肉?これ全部?」

「たまにはガキ共に腹いっぱい食わせてやろうかな、と」

「へえ?」

「わ、悪いかよっ」

「だから悪くないですって。神楽〜、新八〜、肉が来た……じゃない、多串くんが肉持って来てくれたぞぉ」

「まじでか!!」

「わぁぁ、土方さん、ありがとうございます!」

「やっぱ焼肉かなぁ」

「野菜ならいっぱいありますからね」

「つーか、野菜しかなかったんだけどな」

「やっきにっく、やっきにっく、じゅうじゅう焼くアル!」

「そ、それでな、たまにはいいかと思って……良い肉も買ってきた」

「良い肉って?」

「100g1000円のブランド牛だそうだ」

「ひゃ……ひゃくっ……せ、せんえんんんんん!!?」

「ぎ、ぎぎぎ、銀さん!眩しいです!眩しくて見えません!!」

「……いや、オーバーだろ。もっと高い肉だっていくでも……」

「ばっか、おめー、うちの食卓は100g98円のオージービーフが限界なんですぅぅぅ!」

「この一包みで酢昆布が何個買えるか……」

「……か、買ってきちまったんだから、味わって食えよ」

「お、おう!」

「き、緊張しますね!」

「新八、美味しく焼くアル!」

じゅうぅぅぅぅ

「い、いただきま〜す………………う、うめぇぇぇ!!!」

「銀さん!噛まなくても口の中で溶けましたよ!」

「こってりているアルぅぅぅ。パサパサしてないネ!」

「じゅうしぃぃぃぃ!」

「……よ、喜んでもらえて嬉しいよ」

「美味しいです、土方さん!ありがとうございます!!」

「おう」

「でもこの肉をおなか一杯食べるのは無理アル」

「大丈夫だ。ちゃんと質より量の特売肉も買ってきたから。たんまりな」

「きゃほぉぉぉう!!」

「特売肉も美味しいです!!」

「ちゃんと噛んで食えよ」

「はい!!」

「何言ってるアルか!肉は飲み物アル!」

「次はいつ食えるか分からねーんだから味わって食えって」

「はぁい!」



「ぷはぁぁぁ、食ったアル、腹いっぱいネ」

「一生分の肉を食べた気がします」

「夢も希望もないこと言うんじゃありませんよ、ぱっつぁん」

「だって、あんなに美味しくて大量の肉なんて、もう二度と見れませんよ」

「そ、そんなことねーよ。銀さんだってやるときゃあやるよ」

「無理です」

「無理アル」

「ぐっ……」

「はは。そこまで喜んでもらえたら俺も嬉しいよ」

「ホントにありがとうございました!」

「こういうのはいつでも大歓迎ネ。またやって欲しいアル」

「ちょっ、神楽ちゃん。土方さんでもこんなことはそう何度も……」

「ふっ……また来年な」

「まじでか!それを楽しみに生きるアル!」

「……来年? やっぱり何かあったのか?」

「な、何もねーよ!なんとなくだよ!……か、厠借りるっ」(赤面)

「?」

『何かありそうだな……えっと、今日は11月29日………………"いい、にく"の日?』

「…………ぶっはっ!!」

「ぎ、銀さん、どうかしたんですか」

「な、なんでもね……ぶはははは」

『多串くん、可愛ぃぃぃぃ』


 おわり



世の中いろんな"日"があって、ネタの宝庫だね(笑)
ま、そう何度も使えないんだけど。

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