原作設定(補完)
□その32
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#314
作成:2017/11/03
「多串くん!一生に一度のお願いでっす!」
「……二ヶ月前にも同じこと聞いた気ぃするな。何時の間に一生を終えたんだ」
「先月多串くんに殴られたときかなぁ」
「不死身でけっこうだな。で?」
「あ?」
「お願いってなんだ」
「お金貸してください!!」
「…………いくら」
「に……さ………5万円でお願いします!!」
「何に使うんだ」
「ないしょ(はーと)」
「……(呆れ)……はぁ……」
「必ず返すから、ね?」
「……今まで貸した金の半分も返ってきてねーと思うんだがな」
「半分も返してた!? さすが銀さん、約束は守る男だね」
「……てめーはどこまでポジティブなんだ……」
「それが取り得ですぅ」
「残りの半分はいつ払う?」
「えっと…………じゃあ、身体で払う、で良いかな」(もじもじ)
「良いわけねーだろ」
「えっ、何でですか」
「てめーの体は元から俺のもんなんだよ」
「…………多串くんのえっちぃ」(照れ)
「キモイからやめろ」
「じゃあ残り半分も頑張ってお金で返すから、お願いします」
「…………」
コイツが"貸して"と言う時は、自分のために必要じゃないのを知っている。
返すって言ってるのは本気で言ってるし、金を貯める努力もしていたはずだ。
「……無駄遣いすんなよ」
「子供ですか!」
数日後。
「ああ、土方さんが出してくれたんですね。お金がないのにおかしいと思ってました」
「……何に使ったんだ?」
「神楽ちゃんの誕生日に、買うと高くつくからってものすごい量のご飯を作ってくれました」
「……そうか」
『ったく、そんなことならなんで言わねーんだ…………つーか、誘えよ!』(ちょっと寂しい)
「……ちっ……2万5千円、早く返せよ、腐れ天パー」
さりげなく半額にしてくれる土方くんでした。
はぴば、ぐらさん!
おわり
今日が神楽の誕生日だと、他の人がお祝いしていたので急遽誕生日ネタ。
神楽出てきてないけどね!(笑)