原作設定(補完)
□その26
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#252
作成:2016/12/07
『今日は無理だ』
「……」
『…万事屋?』
「……」
『……わ…』
「あのさぁ、言いたくないけど今月ドタキャン何回目だと思ってんですか?いくら俺が待てる男だって限界があるんですけど。そりゃあ俺と違って多串くんはお仕事忙しいんだし?優先事項が多いのかもしんねーけど、釣った魚には餌はやらねー、みてーなことは人としてどうなんですか。銀さん、放置プレイは趣味じゃねーから、もう無理だと思うんだよね、俺ら」
『……』
「でもどーしてもって言うなら…」
『分かった』
「あ?」
『もう終わりにしよう。我慢させて悪かったな』
「ちょっ……」
『じゃあな』
ツーツーツー
++++++
「はっ!!!…うっ!…頭痛い…気持ち悪い……飲みすぎた……おかげで多串くんにフラれる夢なんか見ちゃったじゃないですかコノヤロー」
「夢じゃないアル」
「…神楽……今、なんて?」
「昨日マヨラと電話で喧嘩してフラれたアル」
「…うそん…」
「ホントです。ショックを受けてフラフラと出かけたんですよ。覚えてないんですか?」
「全然」
「よく帰ってこれましたね。しかもちゃんと布団まで敷いて寝てましたよ」
「…覚えてねー……いや、でも次のデートの約束した気がするんですけど…」
「気のせいアル」
「まじでか…」
++++
「なんでえ、多串くんのばっきゃろ!俺が悪いのか?悪いんですかコノヤロォォォ!」
「銀さん、もうそのへんにしときなよ」
「まだまだ大丈夫ですぅぅ。今日は酔っぱらって嫌なことみんな忘れてや………ぐーっ」
「そこで寝ないどくれよ、銀さん」
ガラッ
「あ、土方さん。ちょうど良かった。銀さんつぶれちゃったから連れて帰っておくれよ」
「……分かった」
「悪いねぇ、仕事帰りのとこ」
「うぃ〜…おばちゃん、おかわりぃ…」
「…もうやめとけ…」
「だ〜か〜ら、大丈夫ですぅぅ。もっと酔わないと悲しくなっちゃうだろうがぁぁ」
「…怒ってたんじゃねーのか…」
「本気で怒ってたわけじゃねーし…いっつも後回しにされてんだからちょっとぐれー愚痴りたくもなるしぃ…いっつもしれっとしやがって…どうせ俺なんて……ぐーっ…」
「…いっつも後回しにして悪い…だから今回は許してやる。明後日、同じ時間に待ち合わせだからな……今度はちゃんと守る…よう努力する」
「…がってん…むにゃむにゃ…」
おわり
穴埋めのやっつけ第2弾。
ありがちなネタで、すみません。