学園設定(補完)
□同級生−その3
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#41
作成:2016/12/28
「もしもし?俺だけど」
「分かってる。なんだ」
「二年参り行こうぜ」
「……」
「十四郎?」
「てめー、俺が今、どんな状況か分かって言ってんだろうなコラァ」
「夏になって急に進学を決めたせいで受験勉強でいっぱいいっぱいになってんだろ?」
「分かってんなら、んなもんに誘ってんじゃねー」
「だめだねー、十四郎くん。全然だめだぁ」
「殺すぞ」
「そのためにも二年参りしとかなきゃ」
「……合格祈願かよ」
「はあ?“地元で一緒に就職して遊ぼうな”って言ったのに進学しやがった裏切り者の不合格祈願に決まってんですよコノヤロー」
「行かねー」
「嘘嘘嘘。ちゃんと合格祈願してやるから行こうぜ。しばらく遊べなくなるんだし」
「……分かった」
「うわ、またそんな薄着でっ」
「寒くねー」
「そういう問題じゃなくね?頑張ってんのに風邪ひいたらどうすんだって」
「……」
「というわけで、じゃーん、さずが銀さん、準備万端なのでした」
フルもっこ
「…暑い…」
「ひひ。んじゃ行こうぜ」
「ちゃんとお願いしろよ〜」
「分かってるっつーの」
『本当は落ちればいいと思ってるけど、それじゃ十四郎の頑張りが無駄になるので、神様、どうか十四郎を合格させてください。ついでに、向こうに行ってる間に悪い虫が付きませんように!』
『俺が居ない間に適当でいい加減な銀時が真面目に働くヤツになりますように。ついでに、彼女もできませんように』
「……おっしゃ!ちゃんとお願いしたか?」
「おう」
「ま、神様は俺のお願いのほうを聞いてくれるけどな」
「俺のほうを聞いてくれるに決まってんだろ」
「俺ですぅぅ」
「俺だ!」
おわり
付き合ってない2人。
設定が3Zと同じになってしまいましたが、違う十四郎です。