学園設定(補完)

□同級生−その3
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#29

作成:2016/09/22




「プールのタダ券?」

「そう、新聞屋さんから貰ったの。ペア券だから誰かといってらっしゃいよ」

「プールねぇ……泳げねーから行って面白くねーしなぁ」

「あんた……水着のおねーちゃんが居るじゃないの!」

「……母親が言うか、それ」

「冗談よ。あ、お隣の十四郎くんを誘ったら?高校別になってからあまり遊ばなくなったじゃない?」

「…………」

「銀時?」

「か、考えとく」



『遊ばなくなったのは……高校が別になったせいだけじゃねーし……』

『あいつが好きだって気付いてから、それを知られて嫌われんのが嫌で、会うのが怖くなって、離れてたら忘れられる気がして……』

『だけど隣に住んでるから全然会わないなんて無理で、見かけるたび、声を聞くたび苦しい……』

『……このままじゃダメだ……あいつとちゃんと会って、この想いを続けるか終わらせるか決めねーと……』




「……なーんて意気込んでみたけど……ものごっさドキドキするんですけどぉぉぉ」

「銀時?」

「!! よ、よう、ひさし……」

「ちょうど良かった!」

「あ?」

「お前んとこも○○新聞だったよな? プールのタダ券貰ったか?」

「も、貰ったけど」

「それ、一緒に行こうぜ」

「えっ!」

「学校でそれのこと言ったら近藤さんも総悟も行きたいって言い出してどうすっかなぁって思ってたんだ」

「………」

「お前が一緒なら四人で行けるし」

「…る…」

「あ?」

「やる。3人で行けよ」

「え……おい、銀時!?」




「……そいつぁ、土方さんと二人で行きたかったんじゃねーですかぃ」

「はあ?」

「俺もそう思う。一緒に遊ばなくなってちょっと寂しいって言ってただろ。向こうもそう思ってたんじゃないか?」

「………」




「銀時ぃ?十四郎くんが来てるわよ?」

「……居ないって言って……」

「え〜?なんでぇ?」

「いいから言えよ!」


「居ない……って、言えって言ってるわ(怒)」

「…そうですか…」


「……なんだよ……もういいだろ……ばーか」

「誰がバカだ」

「!!!? と、十四郎っ、なんでベランダに…………って、ベランダ渡ったのか!?危ないだろうがぁぁぁ!!」

「てめーが居留守なんか使うからだろ」

「それは……」

「ん」

「? プールのタダ券……」

「いつ行ける?」

「……だから俺は行かねーって……」

「一人で行けっていうのかよ」

「…一人?」

「た、たまにはてめーと二人で遊ぶのもいいかなぁと思ったんだよ。行くのか行かねーのかっ」

「…………行く」


 おわり



それだけの話(笑)
順番でいえば次は同級生設定だったんですが、全然考えてなかったので、
一つぐらい夏らしいものを、と考えた話でした。
時間がないのでセリフのみのやっつけで中途半端だけど……
いつもだから良いよね(笑)

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