学園設定(補完)
□逆3Z−その3
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#43
作成:2017/04/04
銀魂高校、漫画部女子ミーティング、
「で?何か面白いネタはある?」
「新入生の坂田くんと、土方先生が良い感じです」
「マジで!?」
腐女子、多。
「入学式で頭髪のことで他の先生にいちゃもんつけられているところを、土方先生が助けたんです」
「ああ、あの……いちゃもんって、あれ、地毛なの?」
「そうです。それで坂田くんが土方先生にメロメロになって、毎日アピってます」
「でも土方先生ってけっこう固いタイプだしなぁ」
「坂田くんとやらの片想いじゃないの?」
「でも、土方先生のほうも満更じゃない感じで……」
「嫌がってる風じゃないよね〜。この間も、グラウンドで他の生徒と話してる坂田くんを、2階の窓から微笑ましそうに見つめてたり」
「昼休みに数学教科室でも楽しそうに話してましたよ〜」
「へぇ、女生徒のアピには全然無反応かと思ってたら……ああいうのがタイプだったのかぁ」
「じゃあ、今年の春に卒業した坂田先輩じゃ、全然だめだよね(笑)」
「え?誰ですか、坂田先輩って」
「偶然同じ苗字なんだけど、銀髪天パーの死んだ魚のような目をした先輩よ」
「彼も土方先生に何度も告白してたけど、ゴキのように嫌われていたわね」
「あ〜…坂田くん、金髪ストレートでさわやかなイケメンだから…」
「坂田先輩じゃ上手くいかなくて当然だったねぇ」
「あははははは」
+++++
「……という話を噂に聞きました」
半日自室に閉じこもっていたところを無理矢理引きずり出され(扉破損)、引きこもっていた理由を白状させられている、坂田銀時、19歳(数え年)。
「そ……それは……」
卒業した元教え子と思い切って同棲生活に踏み切った数学教師、土方十四郎、26歳。
「俺が卒業しても、せんせいー、全然寂しくないみたいで良かったですね」
「だから、違うって……」
「その……坂田くん? 金髪ストレートのさわやかなイケメンがせんせーのタイプだって気付かなくて……俺、ほんとすいませんでした」
「おい」
「銀髪天パーで目が死んでで金にがめつくて足がくさくて頭も悪い俺じゃあ、あんなにつれない態度になるのも仕方な……」
「聞けやぁぁぁぁ!!」
「…………」
「……はぁ……誤解だ」
「……何がですか……」
「……さ、坂田のことは……さ、3年前にてめーもこんなんだったなぁと思ったら……懐かしくて怒る気になれなかっただけだし……」
「……」
「てめーのことは……嬉しそうにしてたら、今みたいに噂になるだろーが」
「……平気そうじゃん」
「坂田は完全に誤解だから笑い話にできるけど、てめーは……なまじやましいだけに上手く誤魔化せないかもしれねーだろーが……」
「…………つまり、俺のことは大好きだってこと?」
「そ、そこまでは言ってねぇ」
「…………」(しゅん)
「……くっ……そ、そーだよっ!!悪ぃのかコラァ!!!」
「悪くないです。俺も大好きだよ」
「…………だったら、さっさと飯作れ!腹減ったぞ!」(空腹のために引きずり出した)
「はぁい」
おわり
はい、金時オチのバカップルネタでした。
卒業しちゃってるから学園設定じゃないじゃん、というツッコミはやめてください(笑)