原作設定(補完)

□その23
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#221

作成:2016/08/10




「……あああぁぁぁぁぁ…………あっじぃぃぃぃ」

万事屋、ただいまの室温36度、湿度60%、熱中症危険値更新中。

「うるせぇ……てめーはそんな格好してんだから少しはマシだろうが」

「パンツ一丁だって暑いもんは暑いんですぅぅ。つーか、多串くんもきっちり着こんでないでパンツだけになれば?他に誰もいねーんだし。あ、まっぱでも全然かまわないよ」

「お断りだ。俺はそこまで暑くねぇ」

「心頭を滅却すれば火もまた涼し、ってやつぅ? 滅却してるだけで暑いことは暑いんだよね? 汗ダラダラかいてるよ?」

「……でも暑くねぇ」

「あ、そう。でも銀さんはあ〜つ〜い〜のぉぉ……あああぁぁぁぁぁ、あっじぃぃぃぃ」

「ふりだしに戻すな」

「なんとかして」

「あ?外で会おうって言ったのにてめーが家に来いっつったんだろうが」

「だってよぉぉ、どっかの誰かさんが仕事仕事でまともに休みもとらねーし?仕事の合間にホテルでヤッて帰るだけ、なんて生活を続けてたら、たまの非番ぐらい家でゆっくりしてーと思うじゃないですか」

「……それは、悪……」

「だからこの暑いのなんとかしてください」

「……暑い暑い言うから暑くなるんだよ。今度暑いって言ったら罰金な」

「ベタだねぇ。そんな子供だましじゃ暑……」

「言ったら罰金3万円」

「…………」

「…………」

「…………」

「……なんか喋れや」

「喋れるかぁぁぁぁ!!あつ……“一言”で3万とか悪質ぼったくりバーより酷いわぁぁぁ!!」

「ヒヤッとするだろう」

「ドキドキして余計暑苦しいわ、却下ですぅ」

「3万!」

「却下って言っただろうがっ!つーか、もっと他に良いアイディアなんですかぁ、フォロ方十四フォローくんじゃぁぁん、銀さんを涼しくするフォローしろよぉぉぉ」(ぐだぐだ〜)

「…………知るか。そもそもこの家にクーラーがねーのはてめーのせいだろうが」

「あ、それを言っちゃうんだ」

「本当のことだろうが。真面目に働いて生活環境と従業員の待遇を良くするように頑張れよ」

「頑張ってますぅ。だけど頑張ってる以上に暴食娘と巨大犬が浪費するんですぅ」

「てめーだって甘味とパチンコで浪費してんだろうが。それ以上に頑張れば良いだけだろう」

「おめーら税金泥棒と一緒にしないでくんない?頑張ってもままならないのが一般市民ですぅ」

「誰が税金泥棒だっ!てめーもさっき言ったように、仕事仕事でまともに休みもとらねーで働いてるだろうが、俺はっ!!真選組のムダを無くそうって日々努力もしてんだよ、俺はっ!!!」

「うん、多串くんは頑張ってるよね、多串くんは。問題は、ストーカー行為で職場放棄してるゴリラとか、バズーカで破壊活動しまくってるドS王子だもんね」

「くっ……うるせぇぇぇぇ!!あんなヤツラでも頑張ってんだよっ!!ほぼニートのてめーにそんなこと言われる筋合いはねぇぇぇ!!!」

「ニートじゃねぇぇ!仕事がねーだけで、あったら毎日でもガツガツ働いてやるんですよコノヤロー!!」

「当然のことで威張んなっ!せっかくの非番にこんな暑苦しい部屋で八つ当たりされてる俺に、気づかいできねーようなダメ男がっ!!」

「ああ?嫌なら来なきゃいいんですぅぅ。税金で養われてる屯所の涼しい部屋で休んでればいいんじゃないですかぁぁ?」

「……分かった、帰る」

「…あ…」

「てめーがそんなに小せーヤツだとは思わなかった。じゃあな」(スタスタ)

「ちょ……多串くんっ! 待っ……」

「…………」(ピタッ)

「?」

「……ちったぁ涼しくなったかよ」(にやり)

「………なった。すみませんでした、もう暑いって言いません」



 おわり



連日の暑さにぐで〜〜っとなりながら考えた話でした。
来年こそクーラー入れたいと思うんだけど工事がなぁ……銀魂グッズとかみんな片付けないといかんし(笑)
あと二ヶ月もすれば涼しくなるよね、うん、頑張ろう。

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