原作設定(補完)

□その17
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#169 番外編

作成:2019/08/15




夏祭りに来た万事屋一行。

「はーい、お小遣いを配布しまーす。好きなものを買ってくださーい」

「…………銀さん」

「な〜に?」

「300円じゃたいしたもの買えないアル」

「贅沢言うんじゃありません。チビトシとチビパーは嬉しそうだぞ」

「「♪♪♪」」

「……チビと一緒にしないでくださいよ」

「全然足りないアル」

「土方くんがまだ来ないんだから仕方ねーの。来たら土方くんに好きなもの買ってもらいなさい」

ぐいぐいっ

「ん? チビトシ、欲しいの見つかったか?」

「あれ」

「……あー、たこ焼きか。6個で300円のやつ?」

「マヨ!」

「はいはい。マヨネーズたっぷりな」

ぐいぐいっ

「ん? チビパーも決まったか?」

「これ」

「お。流行の"七色わたがし"な。だけど残念でした。これは500円だから足りません」

「!!」(ガーン)

「…………オレも」

「なに? チビトシもわたがしにすんの? 甘いの好きじゃねーのに」

「いいの」

「……ん。じゃあ、2人の合わせて500円のわたがしな」

買ってきた

「うま!」(ごっさ嬉しそうなチビパー)

「うん」(笑ってるけど、ちょっと寂しそうなチビトシ)

「「「……っ……」」」(もらい泣きの3人)



「……しょうがねーな。チビトシ、ちょっと待ってろ」

『え? 銀さん、チビトシにたこ焼き買ってあげるのかな………あ……』

取り出すマヨ

わたがしにかけるマヨ

「ほら、これならいいだろ」

「! おいし!」

当然、溶けるわたがし

「!!!」(ショックなチビパー)

「はい……あーん」(チビトシ、いつも持参している小さいスプーンで"あーん")

「………」

「おいし?」

「うん」(涙目のチビパー)

『にやり』(チビパーに嫌がらせの銀時)

「……銀さん、大人げないです」

「大人げないアル」



ゴツン!

「なにチビパー、イジメてんだコラァ!!」

「い、イジメてませんんん!! チビトシを喜ばせてるだけですぅぅぅ!!」

「チビパーはガッカリしてんだろ!!」

「土方くんといつも一緒にいるくせに、チビトシにも優しくされるなんてズルイだろうが!!」

土方にたこ焼きとわたがしを買ってもらって嬉しそうなチビトシとチビパー

それを見て拗ねる銀時

「万事屋」

「……なに」

「はい、あーん」(さっきのわたがし+マヨ)

「……え……」

「ほら、あーんつってんだろ」

「いや……それは……」

「"チビパーだけズルイ"んだろうが。ほら、初"あーん"だぞ。嬉しいだろ」

「……あ、あーん……」

「美味いか?」

「……うん……」(涙目の銀時)

「……土方さん、大人げないです」

「大人げないアル」



 おわり



3年半ぶりの"チビトシとチビパー"話(笑)
ネタ自体は3年前に出来てたんですが、
夏に書こうと思って書けずじまいだったのです。
手抜きで書くには無理がありすぎた……
でもちゃんと書くのは面倒だった……
でもネタ消化できたし楽しかった。

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