原作設定(補完)

□その17
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“小話その10”

川原の土手でチビパーを発見する銀時。

「ん?あのちんまい姿は……土方は……いねーな………何やってんだ、こんなところで」

「……」(しょんぼり)

「おい、何してんだお前」

「……」

「露骨にがっかりした顔してんじゃねえ。銀さんで不満かよ」

「……」

「……どうした?なんで一人なんだ?」

「……」(懐から紙キレを出す)

「ん?……○○屋の期間限定饅頭の包み紙……」

「……」

「……あー……お前、食ったのか?」

「……」

「甘い物苦手な土方が唯一食べる饅頭なのに。期間限定でめったに手に入らないけど、近藤が土方のために買ってくれるって前に言ったなぁ」

「……」(しゅん)

「で、土方に怒られて家出か?」

「……」(首振る)

「……ま、土方は怒らねーか。でも“大事な饅頭”だって知って落ち込んでるってか?」

「……うー……」

「バカだねぇ。土方がっかりしてんだろうなぁ」

「……」(ますますしょんぼり)

「……………ちっ……おい、これ」

「?」

「俺も土方の喜ぶ顔を見ようと思って今朝から並んで手に入れたんだよ」

「!」

「しょうがねーから今回はお前に譲ってやる。感謝しやがれコノヤロー」

「………あー……」

嬉しいような照れくさいような複雑な顔をして礼らしきことを言ってから、饅頭を持って走って行くチビパー。




「チビパー! どこ行ってたんだ」

「……ん……」(饅頭出す)

「あ? これ……どうしたんだ?」

「………………ぎー……」

「銀時?……そうか。それでお前が持ってきてくれたのか。ありがとうな」

「……ん……」

なんだかんだでほっこり嬉しい三人……

「銀さん!マヨ出しっぱなしで出掛けたでしょう!チビトシがお徳用マヨを全部…」

「…あ〜あ…」

「げっぷ」(満腹)

嬉しい四人だった。



 おわり



あとがき忘れてました(笑)
チビネタはどこの作家さんのも、もうかわいくて仕方なくて、絶対描きたかった!
……そう、“描け”れば良かったのですが、無理なので文章になってしまったので、
イマイチ大きさとかが定かじゃなかったですねぇ。
銀時たちの膝丈ぐらい、のイメージで書いてました。
いつかちょっとらくがきで描けたらいいなと思うのですが……。
チビも大人もイチャイチャが足りない話になりましたが、家族ネタは楽しいね。

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