原作設定(補完)
□その14
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#138
作成:2015/10/17
「こんばんは、志村新八です」
「神楽アル」
「最近夜に外出して帰りが遅くなったり朝帰りになったりする銀さんのことをお登勢さんに話したら……」
『そりゃあ女だね。そんな物好きどこのどいつだか、あんたらちょっと探ってきな』
「……と依頼されたので、“銀さん密着24時inかぶき町〜〜”」
「提供“万事屋”、スポンサー“スナックお登勢”アル」
「そんな感じで銀さんを張り込み中。神楽ちゃん、お登勢さんが用意してくれたビデオカメラちゃんと撮れてる?」
「まかせとくネ」
「それにしても………銀さんがあの場所に着いてからもう1時間になるよ……フラレたのかな」
「そうでもないアル。ズームで見ると、ニヤニヤ笑ってるネ。なんかクネクネしてるし、気持ち悪いアル」
「すごい、銀さんが1時間待ってまで会いたいなんて。どんな人だろうねー」
「さっちゃんなら知ってるんじゃないアルか?」
「あ、この間偶然会ったから聞いてみたんだけどね……」
『心配しないでも銀さんはきっと私のところに戻ってくるわ!あんな奴、私の敵じゃないわよぅ!』
「……って言ってたから知ってるみたいなんだけど、教えて貰えなかったんだよね」
「さすがストーカーネ」
「さっちゃんてどこまで銀さんを追いかけ………あっ!!」
「どうした!?来たアルか!?」
「向こうから土方さんが来るよ!」
「……ホントアル。相変わらず不機嫌そうな顔してるアルな」
「マズイよ。いつもみたいに土方さんと喧嘩になっちゃったら銀さんも不機嫌に………あ!二人とも気付いた!………って、あれ?普通に話してるね」
「というか、仲良さそうアル」
「そうなの?“喧嘩してるうちの分かり合っちゃった”昭和の不良漫画みたいな感じかな?」
「二人で移動はじめたネ」
「……なんだ、じゃあ今日は彼女とは会わないんだ」
「追いかけるアル、新八」
「え、なんで……」
「まだ分からないアル!」
「え〜〜」
「ほら、居酒屋に入って行ったよ。二人で飲みに来ただけじゃないかな〜」
「中で待ち合わせかもしれないアル!もしかして……ナンパする気かもしれないネ!」
「……それはありそうだなぁ。土方さんが一緒ならナンパも楽そうだし……」
「出てくるまで待つしかないネ。……これは長丁場になるアルな。パスタ刑事、あんぱん買ってこいヨ」
「山さん、居酒屋なんだから2時間ぐらいで出てくるよ」
「もごもごもごもご」(出てこねーアルな)
「神楽ちゃん、あんぱん詰め込みすぎだよ」
「……ごっくん。あ!出てきたアル!」
「………他に誰も連れてないね。やっぱり土方さんと飲みに来ただけだよ」
「つまんねーアル。テープのムダだったネ」
「神楽ちゃん、最近のはテープは使わな………あれ?家とは逆方向に向かってるよ。もう一軒行くのかな」
「今度こそ決定的証拠を撮るネ!」
「まだ行くの〜〜? こんな時間だし酔ってるし、これから彼女に会いに行くとかないと思うけどな〜。それに………それ……に……」
「………新八……ここは“男と女が欲望の赴くまま快楽を求めるための場所”じゃないアルか!?」
「……そ、そう……だけど……えっとぉ………」
「あ!!入ったアル!!」
「………え〜〜〜………」
「……あの二人……ホモだったアルか?」
「……そうみたいだね…………って、神楽ちゃん?なんか悪魔の微笑みになってるよ?」
「ふふふふふふ。明日から酢昆布食べ放題ね」
「………たまに米も買って貰ってね」
「まかせるアル!」
「おまえら〜〜、土方に酢昆布と米を買わせたらしいなぁぁ」
「ちっ、もうバレたアル」
「銀さん、それは……」
「良くやった!」
「え?」
「これで土方が堂々と万事屋に来れんじゃん、イチャイチャし放題じゃん」
「……付き合ってるの内緒じゃないんですか?」
「俺はさぁ、二人のことバレても全然オッケーって思ってんのに、土方が困ってるから黙ってたんだよね〜」
「………土方さんはバレたくないんですね」
「ヒドイこと言うなぁぁぁ!!」
「大丈夫アル。マヨラもちゃんと銀ちゃんが好きネ」
「まじでか!!神楽っ、土方から何か聞いたのかっ!?」
「内緒ネ」
「神楽ちゃぁぁぁん」
『神楽ちゃんが撮ったビデオには、銀さんと一緒で楽しそうな土方さんの顔が映ってて、二人は良いカップルなんだなぁと思いました。以上、“銀さん密着24時inかぶき町”、レポーター志村新八、カメラマン神楽ちゃん、でした!』
「……オチがいまいちだね」
「バカップル、キモチワルインダヨ」
おわり
もっと入れたい小ネタがあったような気がするんですが、思い出せませんでした。
説明文を入れないので全てがふわっとした内容になってしまいましたが、
ふわっと想像してやってください(笑)