原作設定(補完)
□その12
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翌朝、誰も起きていない万事屋に出社してきた新八は、神楽を起し、銀時を起……そうとしてちょっと躊躇ってから、そっと襖を開ける。
まず目に入ったのは空の布団。そして、頭が二つ見える布団。
しかも、どう見ても子供のサイズではなく……
「……んあ?……ぱっつぁん?……」
無言で立っている新八に気付いた銀時が目を覚ますと、腕の中で土方が身動ぎしながら抱き付いてくる。
「…ん〜…まだ眠ぃ…」
双方が現状を把握するのに12秒。
子供になったこと、元に戻ってること、一緒の布団に寝ていること、新八に目撃されていること。
そして反応したのは土方のほうが早かった。
「てめー何してんだぁぁぁ!!!」
怒声とともに布団から蹴り出された銀時は、“あれ?俺が悪いの?”と腑に落ちない気持ちになるのだった。
理不尽な土方の暴力を受けながらも、土方を屯所まで送ってきた銀時。
元に戻ってる土方を見て隊士たちが喜んで駆け寄ってくるが、どうやら一緒に子供になったほかの隊士たちは戻っていないようだ。
「ちっ……どうやって元に戻ったんでぃ、土方さん」
明らかに不服そうな顔をした沖田にそう聞かれるが、全く心当たりが無い。
「副長だけ食べたものとか、やったこととか……」
山崎が言いかけて、言ったほうも聞いていたほうもハッと何かに気付いた。
土方を預けたのは万事屋で、2人が付き合っているのは屯所内でも周知の事実で……。
「……旦那……まさか、“あの”副長に手を……」
「やってねぇぇぇええええ!!!」
真っ赤になって暴れ出す土方を見つめながら、沖田が銀時に聞いてくる。
「旦那、心当たりは?」
「神頼み、か、俺のらぶぱわぁ、かなぁ」
「………へぇ………」
まったくヒントにならなかった。
土方が元気に暴れているのを見て安心したのでそのまま何も言わず帰る銀時を、土方が追いかけてくる。
「万事屋っ」
「…重体のヤツが出るいてたらマズイんじゃないですか」
だからだ。作戦はまだ続いているし、戦えるなら土方は屯所に戻らないわけにはいかない。
次に会えるのはいつになるか分からないのに、今朝は誤解だったのに蹴り飛ばしてしまう始末。
しょぼんとしている土方は、昨日見た子供になって落ち込む土方と同じだったので、頭をぽんぽんと叩いてやった。
「7,8年待つこと考えれば仕事終わるまでぐらいはなんてことねーよ」
意味が分からないと小さく首をかしげた姿が可愛かったので、場所が場所だけに掠めるぐらいのキスをして、
「息子が他の友達作る前に来なさいよコノヤロー」
そう言って銀時は背中を向ける。
幸い周りに人はいなかったとはいえクサイ真似をして帰っていく銀時に、真っ赤になった土方は敗北感を味わいながら叫ぶしかなかった。
「絶交だって言っただろうがぁぁああ!!」
ちなみに、土方だけが早く戻った理由は「吸った量ですね」ということらしい。
土方は当然とっさに隊服で口と鼻を塞いだが、思い切り吸い込んで戻るのに2週間かかってしまった隊士たちを思うと、悩みの絶えない多忙副長だった。
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一度はやりたい子供化ネタ。銀魂はなんでもありで楽しいね。
今回は土方に子供になってもらいましたが、銀さんVerも当然、萌えるよね!(笑)
今回の銀さんはヘタレじゃないんです。
最後はちょっとカッコ付けてみたんですが、下ネタをチョコチョコ入れてみたり、
三枚目の銀さんが好きだなぁと思うのでした。
もっといろいろエピソード入れれば長くなったんでしょうけど……
書きたいところは書いたので、もういいや(笑)