原作設定(補完)
□その12
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#113 2015/08/11
万事屋、in電話で呼びだれた土方十四郎、&ソファに正座の坂田銀時。
「……で?……」
「……あの、さ……」
「………なんだよ………」
「……た、頼みがあるんですけど……」
「断る」
「まだ何も言ってないだろうがぁぁ!!」
「嫌な予感しかしねぇ」
「んなことねーよ。可愛いお願いだってば」
「…金はねぇぞ」
「それのどこが可愛いんだよっ!」
「時間もねぇ」
「大丈夫です、お手間は取らせませんから」
「なんだよ」
「……その……」
「帰るぞ」
「ちょっ、あ、あのさっ」
「………」
「…………………………ちゅ……ちゅーしませんか?」(真っ赤)
「………(ごそっ)はい、土方。……ああ、分かった、すぐ帰る。 じゃ、そういうことで」
「ちょっと待てやぁぁああ!!鳴ってねーだろっ、携帯微動だにしてねーだろっ!」
「お前携帯持ってねーから知らねーだろーけど、最近のはテレパシーで知らせてくれるんだよ」
「嘘つけぇぇ!!携帯持ってなくたって、テレビは見てますぅ、そんな話題聞いたことありませんんん」
「…ちっ……………で?何の話だった?」
「…ぐっ………おまっ、もう一回言えってか……」
「よく聞こえなかった」
「聞こえたらから逃げようとしたんだろうがっ」
「何を」
「むぐぐぐっ。ちゅーしませんか、っつったんだよっ!!」
「………てめー……いい年して“ちゅー”とか恥ずかしくねーのかよ」
「どんな風に言ったって恥ずかしいからせめて可愛い言葉にしたんだろうがっ!!…つーか、ツッコむとこ、そこぉぉ!?」
「んなの、いくらでもしろよ」
「ええええ!?まじでか!」
「キスぐらいさせてくれるヤツ、いっぱい居んだろ」
「………おまえね、この期に及んでんなこと言いますか?」
「……ああ、いっぱい居たら俺に頼まねーか」
「いっぱい居たってお前に頼んでますぅぅ」
「………なんで………」
「ぐっ……このぉ……焦らしプレイか?ツンデレプレイか?」
「??」
「………す………好きなヤツとしなきゃ意味ねーだろっ……」
「………」
「………」
「………好きなヤツって?」
「はい、お約束!だけど、切ない!! おまえね……お……おまえに決まってんだろうがっ」
「………」
「………」
「60点っ」
「あ?」
「いまどきの女はそんな口説き文句じゃキスさせてくれねーぞ。だからてめーはモテな……」
「アホかぁぁ!!土方十四郎に言ってんですよコノヤロォォォ!!」
「………」
「………(ここまで言ってもまだ無理か?)」
「………っ………」(真っ赤)
「………(あれ?)」
「…な……何言ってんだ、てめー……今更……」
「あ?……今更ってなんだよ……」
「……てめーが……俺と酒飲みたがったり、遊びたがったりするから……もしかしてそういうつもりなのかと思ってたけど………てめー……半年間、指一本触れなかっただろーが……」
「そ、そそそ、それはっ…」
「だから、てめーはただ仲良くなりたかっただけで、みんな俺の勘違いだったんだってすげー恥ずかしくて……んな気持ち捨てちまったんだよ」
「ど、どこに?」
「…三丁目の公園のゴミ箱」
「拾ってくるから、ちょっと待っててください」
グイッ
「………多串くん?」
「…も、もう一回作り直すから……ちゃんと言えよ……」
「え、あ……う、うん……」
「………」
「あ……と、その……多串くんのことが…ずっと……好き、です」(真っ赤)
「……俺も……」
「……っ!!……」(限界)
ぐぐ〜っと接近。
ガララララッ
「ただいま帰りました〜」
「おう、神楽ちゃんのお帰りアル、生きてるアルか、銀ちゃん」
『あわわわわわわっ』
「……っの、タイミング悪い奴ら……」(小声)
すくっ
「ん?」
「……じゃあな」(にたぁ〜〜〜っ)
「!!! おまっ、帰ってくるの気付いててっ!!!」
「あれ、土方さん来てたんですか?」
「もう帰る。じゃあな」
「銀ちゃん?どうしたアルか?真っ赤になって震えてるアル」
「ひ、ひひひ………土方、コノヤロォォオオオ!!」
「半年待たせた罰だ、そんな簡単にさせるかよ、ばーかっ」
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あれ?おかしいな?
チューするために即席で考えた話だったのに、しないで終わりましたね(笑)
セリフのみでいいかと思ったんですが、最後のほうは無理がありました(笑)