原作設定(補完)

□その12
1ページ/37ページ

#111  2015/08/07


「このマダオっ!もうちょっと飲ませろやぁぁあ!」

「おいおいっ、銀さん、もう無理じゃ……あれ、近藤くん」

「長谷川さん、久し振りですね〜。万事屋べろんべろんじゃなですか(笑)」

「なんか銀さん、彼女と喧嘩しちゃったみたいでさ〜、自棄酒?(笑)」

「喧嘩なんかしてませんんん。全然会えねーしっ、電話だって短いしっ、喧嘩する時間もないんですぅぅ」

「ずいぶん忙しい彼女だな(笑)」

「ああっ!?暇で悪かったなぁぁ!!」

「そんなこと言ってないでしょっ。まったく、銀さんも無職みたいなもんだからね〜」

「あんたといっしょにすんなぁぁ!!」

「仕事ですれ違いの多い二人は長続きしないって言うからさぁ、別れるしかないんじゃないの?」

「断る!」

「は?」

「そんなねぇ、別れるとか別れないとか、そんな低次元な悩みはもう越えちゃったんですぅ」

「なんだ、じゃあまだまだ好きなんじゃない」

「当然だろうがぁぁ!だけど、俺ばっかりあいつのことこんなに好きで、でもアイツは仕事のほうが好きで、俺ばっかり寂しくて、もう酒でも飲まなきゃやってらんないってーのぉぉ!」

「じゃあプロポーズしちゃえば。結婚となれば少しは仕事も落ち着いてくれるんじゃないの」

「うんうん、やっぱり女の幸せは結婚だよっ。お妙さんも俺と早く結婚しれくれないかなっ。そしたらお妙さんと子供が待つ家に毎日帰れるのに」

「あ?子供なんかダメだよ。愛情は減るよ。子供だけになっちゃうよ。旦那なんて給料製造まっすぃ〜んになるよ」

「あ〜、それもよく聞くね。でも子供がいたらハツももう少し俺を待っててくれたかなぁ」

「大丈夫ですって、今でもちゃんと待っててくれますよ」

「そうかなぁ」

「俺はぁ、子供なんかいらねぇから、ずっと、ずっと二人で一緒に居たいんだよっ。仕事してるときが一番楽しそうだしさっ、それを奪うつもりなんかねーよ。疲れたときに俺のところに戻ってきてくれりゃいい………って思ってんのに、アイツ強いからなかなか疲れねーんだよぉぉ!俺なんか必要ねーのかなぁ」

「お前そんなに彼女のこと……よっしゃ!俺たちが仲直りしてくれって言ってやるよ!な、トシ!」

「………近藤さん、俺はそろそろ行くぞ」

「あ?ああ、そっか、用事があるんだったな。悪ぃな、無理に誘って」

「……ひっく……」

「……こいつもう無理だろ。万事屋に放り込んできてやる。あんたらはゆっくり飲んでけよ」

「え、あ、いいの?じゃあお願いね」

「あははは、じゃあなぁ、ゴリラ、マダオ〜〜」



「……」

「土方くん〜、楽チンだけど引きずったら踵減るぅ……いてっ、急に手ぇ離すなよっ」

「……にが…てめーばっかりだ……」

「あ?」

「てめーばっかりが好きだとか寂しいとか思ってんじゃねーよ」

「………だって土方くん、言わないじゃん」

「………言わなきゃ分かんないって年かよ」

「年関係なくね?銀さんバカだから、言われなきゃ分かんないんですぅ」

「………知るか」

「ちぇ〜、ホラ強いじゃん、俺なんか必要ねーじゃん」

「………」

「…ん?万事屋に向かってる? そいや、用事があるんじゃねーの?無理に送ってくれなくても……」

「……いいんだよ、行先は一緒なんだから」

「………ひひ」

「抱きつくなっ」

「お疲れ様でぇす」

「……ふん……」






==============
説明文なくても分かるようにしてみたんですが……大丈夫かな。
銀さんのノロケにゴリとマダオが巻き込まれる話……ってのは何本かあります(笑)
似たような話なんだけどねっ。


次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ