原作設定(補完)
□その12
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#111 2015/08/07
「このマダオっ!もうちょっと飲ませろやぁぁあ!」
「おいおいっ、銀さん、もう無理じゃ……あれ、近藤くん」
「長谷川さん、久し振りですね〜。万事屋べろんべろんじゃなですか(笑)」
「なんか銀さん、彼女と喧嘩しちゃったみたいでさ〜、自棄酒?(笑)」
「喧嘩なんかしてませんんん。全然会えねーしっ、電話だって短いしっ、喧嘩する時間もないんですぅぅ」
「ずいぶん忙しい彼女だな(笑)」
「ああっ!?暇で悪かったなぁぁ!!」
「そんなこと言ってないでしょっ。まったく、銀さんも無職みたいなもんだからね〜」
「あんたといっしょにすんなぁぁ!!」
「仕事ですれ違いの多い二人は長続きしないって言うからさぁ、別れるしかないんじゃないの?」
「断る!」
「は?」
「そんなねぇ、別れるとか別れないとか、そんな低次元な悩みはもう越えちゃったんですぅ」
「なんだ、じゃあまだまだ好きなんじゃない」
「当然だろうがぁぁ!だけど、俺ばっかりあいつのことこんなに好きで、でもアイツは仕事のほうが好きで、俺ばっかり寂しくて、もう酒でも飲まなきゃやってらんないってーのぉぉ!」
「じゃあプロポーズしちゃえば。結婚となれば少しは仕事も落ち着いてくれるんじゃないの」
「うんうん、やっぱり女の幸せは結婚だよっ。お妙さんも俺と早く結婚しれくれないかなっ。そしたらお妙さんと子供が待つ家に毎日帰れるのに」
「あ?子供なんかダメだよ。愛情は減るよ。子供だけになっちゃうよ。旦那なんて給料製造まっすぃ〜んになるよ」
「あ〜、それもよく聞くね。でも子供がいたらハツももう少し俺を待っててくれたかなぁ」
「大丈夫ですって、今でもちゃんと待っててくれますよ」
「そうかなぁ」
「俺はぁ、子供なんかいらねぇから、ずっと、ずっと二人で一緒に居たいんだよっ。仕事してるときが一番楽しそうだしさっ、それを奪うつもりなんかねーよ。疲れたときに俺のところに戻ってきてくれりゃいい………って思ってんのに、アイツ強いからなかなか疲れねーんだよぉぉ!俺なんか必要ねーのかなぁ」
「お前そんなに彼女のこと……よっしゃ!俺たちが仲直りしてくれって言ってやるよ!な、トシ!」
「………近藤さん、俺はそろそろ行くぞ」
「あ?ああ、そっか、用事があるんだったな。悪ぃな、無理に誘って」
「……ひっく……」
「……こいつもう無理だろ。万事屋に放り込んできてやる。あんたらはゆっくり飲んでけよ」
「え、あ、いいの?じゃあお願いね」
「あははは、じゃあなぁ、ゴリラ、マダオ〜〜」
「……」
「土方くん〜、楽チンだけど引きずったら踵減るぅ……いてっ、急に手ぇ離すなよっ」
「……にが…てめーばっかりだ……」
「あ?」
「てめーばっかりが好きだとか寂しいとか思ってんじゃねーよ」
「………だって土方くん、言わないじゃん」
「………言わなきゃ分かんないって年かよ」
「年関係なくね?銀さんバカだから、言われなきゃ分かんないんですぅ」
「………知るか」
「ちぇ〜、ホラ強いじゃん、俺なんか必要ねーじゃん」
「………」
「…ん?万事屋に向かってる? そいや、用事があるんじゃねーの?無理に送ってくれなくても……」
「……いいんだよ、行先は一緒なんだから」
「………ひひ」
「抱きつくなっ」
「お疲れ様でぇす」
「……ふん……」
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説明文なくても分かるようにしてみたんですが……大丈夫かな。
銀さんのノロケにゴリとマダオが巻き込まれる話……ってのは何本かあります(笑)
似たような話なんだけどねっ。