原作設定(補完)
□その10
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#99 2015/07/18
「銀さん!」
「銀ちゃん!」
「………なんだよ、ハモって」
「昨日どこ行ってたんですかっ!」
「昨日どこ行ってたアルかっ!」
「………だから、ハモるなっつーの」
「話を反らさないでくださいよっ!」
「とっとと白状しろアルっ!」
「……そこはハモっとけよ。ダメだなぁ、お前ら、全然ダメだ。芸人としてはやってけねーよ」
「新八ぃ、どうしても誤魔化したいらしいアル」
「そうだね、神楽ちゃん。やっぱりあの手しかないみたいだね」
「な、なんだよ」
「銀ちゃんが食べたいだろうと思って大きいケーキ買ってたアル」
「だから持って帰ってきたんですけど……定春」
「あんっ」
「ちょっと待てぇぇえええ!!!おまっ、神楽が食うならまだしも、定春に食わせるこたーねーだろーがっ!!」
「生クリームのとりすぎは美容の敵ね」
「飯を10合は軽く食うやつに美容とか言われたくねーよっ!!」
「銀さん、また話を反らそうとしてますね」
「………(ちっ)………」
「昨日はなんで来なかったアルかっ。姉御(金担当)も新八も(労力担当)も頑張って準備してくれたネっ」
「そうですよ。銀さんの誕生日ぐらい、たまにはご馳走にしようと思ったのに」
「……た、誕生日パーチーって年でもねーだろ……」
「だったら始めからそう言うアル!!朝までは楽しみにしてる風だったヨ!」
「連絡もなかったし。僕らが心配するの分かってるでしょう、銀さんらしくない」
「………………」
『土方と付き合ってんの内緒なのに、昨日のこと言えるわけねーだろうがぁぁ!』
「♪♪♪」
「ずいぶん楽しそうじゃねーか」
「ん?…土方っ。実は今日…」
「…今日………誕生日なんだってな………」
「……知ってたのか……」
「警官に隠し事ができうると思うなよ」
「(笑) そこはお前、“恋人”って言っときなさいよコノヤロー」
「………」
「……も…しかして、待ってた?」
「ち、違うわぁぁ! たまたま非番で…たまたま外出したら…」
「たまたま俺に会った?」
「……そうだよ」
「…で?…」
「………だ、から……お前が暇なら飯ぐらい………うわっ、おいっ!急に抱きつくな……」
「嬉しい…嬉しい…すげ嬉しい」
「………暇、なのかよ」
「当然ですぅ、俺はいつでも暇だからねっ」
「いばんなっ、ダメ社長」
『…新八たちには後で連絡しよう』
「……ん………あ……っ……」
『土方、可愛い………………ん? 何か忘れてる気が………………』
「あっ!!!!」
「!? ど、どうした?」
「や、何でもねー」
『連絡忘れてたぁぁ……でも今止めるわけにはいかねーし、土方がいつになく超エロイし……悪い!新八、神楽っ!』
『……なんてことがあったのでした……』
「銀さんっ!今回ばかりは誤魔化させませんよっ!」
「そうネ!さっさと白状するアル!!」
『えーと……うーんと……』
「………なーんちゃって、アル」
「あ?」
「誰かと会ってたんでしょう?僕らより大事な人に」
「な、ななな、何を」
「おみとうしアル、なめんなよっ」
「毎日楽しそうだし、外出も……外泊も増えたし……そうなんだろうってみんなと話してたんですよ」
「……みんな?」
「お登勢さんとかキャサリンさんとか」
「姉御やマダオにも聞いてみたね」
「……な、なにしてくれちゃってんの、お前ら」
「それに……本人にも聞いたんですよ」
「………あ?………何を?……」
「銀ちゃんと付き合ってるって言ってたアル」
「さっちゃ……」
「土方がお前らに言ったのか!!?」
「……………」
「……………」
「……………」(滝汗)
「……ひ、土方さん? さっちゃんさんでなく?」
「な、なんでアイツと付き合わなきゃならねーんだ……お前らも知ってんだろうが」
「お登勢さんが“男はその気がなくても関係を持っちまえば気が変わるもんだ”って」
「持ってねーわぁぁああ!!あのババァ、ガキになんてことっ」
「………というか、マヨラと付き合ってるアルか?」
「……そ、それは……」(真っ赤)
「…まじでか…」
「キャホォウ!!」
「ちっ、なんてことしてくれてんですか銀さん」
「な、なんだっ?」
「だから言ったね!銀ちゃんは絶対マヨラが好きアルって!私の目は確かね!」
「絶対ないと思ってたんだけどなぁ。じゃあ明日酢昆布買ってくるよ」
「みんなからも回収しとけヨ」
「………お、お前ら」
「よかったアルな、マヨラと付き合えて。私も超ウレシイね」
「か、賭けてんじゃねぇぇええ!!」
「まぁまぁ、ケーキ食べていいですから」
「もともと俺んだろうがっ」
「銀ちゃん、おめでとうアル」
「おめでとうございます、銀さん」
「…………あ、ありがとう、な」
「ひひひっ」
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急に誕生日ネタでした(笑)
オチもいまいちだなぁ……すっきりするのが思いつかなかった。
浮かんできたら追加します。