原作設定(補完)

□その9
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なかなか仕事を切り上げて万事屋にやって来ない土方に何かあったのではと心配していたが、この様子なら大丈夫そうだ。

腹の前で組まれた手を握ってやり、ちょっと顔を傾けて土方に一応問いかけた。

「ケガとかねーの?大丈夫か?」

「……ん。………確認してくれてもいいぞ」

「腹減ってんじゃねーんですか?」

「減ってるけど……」

こんなふうにぴったりくっ付いているのも久し振りで、不眠不休の後だということもあり、土方がキスを促すように顎を上げて目をつぶる。

そんな可愛い仕草をされたのでは銀時も我慢しようがなくてガバーッ……と行きたいところだったが、今日はできなかった。

「その気んなってくれて嬉しいけど………新八と神楽がいるぞ」

「!!?」

驚いて目を開け身体を離そうとするが、手をしっかりと掴まれているので逃げられない。

頭だけで振り向いてみたら、リビングの扉から顔を半分出した二人が笑っていた。

「土方さんも、銀さんと二人きりのときってそんなんなんですね」

「けっ、見せつけんじゃねーアルよ、中年バカップルがっ」

「お、お前らっ」

真っ赤になって掴まれている手を剥がそうと暴れるが、銀時は面白がって離してくれない。

玄関に靴がなかったし、土方が万事屋に来るときはいつも留守だから油断してしまった。

「な、な、なんでっ」

「真選組が出動したっていうニュースを見て、俺が寂しがってるだろうって帰ってきたんだよ。飯はこいつらが食ったからねーの」

「土方さんを驚かせてやろうと思って靴を隠しておいたんですけどね」

「銀ちゃんしか見えてないから失敗したネ」

「ち、違うわぁぁああ!!」

「違うんかいっ!」

玄関を入ってきてからの一連の自分の行動を思い出して、土方が赤面しながらううろたえているのを見て新八が笑う。

「なんか、土方さん、かわいいです」

普段新八たちが見る銀時と土方はとても付き合ってるとは思えないほど仲が悪くて、もしかして付き合ってるというのは銀時の思い込みなんじゃないかと心配していたが、この様子なら土方もちゃんと銀時を好きそうだと安心した。

そんな新八の気持ちを知らず、子供に笑って“かわいい”と言われた土方はかなりのショックを受ける。

固まって動けない土方に、銀時は身体の向きを変えて前からぎゅーっと抱き締め、新八を軽く睨んで言った。

「やらないぞ」

「あははは。いりませんっ!」

口を尖らせて大人気ない苦情を言う銀時とさわやかに笑って答える新八の声も、土方には届いていない。


昨夜の料理に食材を使いきってしまって冷蔵庫には何もない万事屋で、空腹の土方は“土方スペシャル・スペシャル(マヨ特盛り)”をもそもそと食べるのだった。





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この話は……パクリでーす。
………………自分のネタの(笑)
数年前に○○×△で書いたネタを、「これ使えんじゃね?」とか言って使うヤツ(笑)
ヘタレ攻とツンデレ受だから、たいして違和感ないでやんの。
どんだけ話に幅がないんだ、私は……


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