学園設定(補完)
□逆3Z−その5
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#109
作成:2019/12/30
「先生って食えないものとかある?」
「あ? なんだ急に」
「いいから。どーしてもこれは食えねぇ、っての、ある?」
「……マヨをかければ大概は食える」
「……それって好きなもんも嫌いなもんも同じ味ってことじゃね?」
「好きなもんはより美味くなるんだよ」
「ふーん」
「で? それがなんなんだ」
「え? あ、うん、まあ、当日をお楽しみに!」
「?」
大晦日
「おじゃましまーす」
「……おう……」
「なんで渋い顔? あ! 迷惑だった?」(しゅん)
「いや……年末年始に生徒と一緒だというのが……なんというか背徳感があるというか……」
「はいとくかん? つーか、"生徒と一緒"じゃないですぅぅぅ」
「あ?」
「こ、恋人と一緒、じゃん」(照れ)
「はいはい」
「え!? なんでそこは平然としてんの!?」
「家のほうは大丈夫なのか? ちゃんと言ってきたか?」
「うん。どうせ年越しでばあさんの店は宴会だから。一緒にいると毎年飲まされて元旦は二日酔い……あ……」
「未成年に酒を……」(怒)
「いや、ほら、俺が寂しくないようにっていう、優しさ? おかげで毎年楽しかったし」
「…………そうか」(微笑)
「あ、はい、これ!」(荷物)
「ん? ……重い……なんだこれ?」
「お節!」
「……おせち?」
「うん。ばあさんとこは正月らしいことあんまりしねーから、せめてお節だけでもって適当に詰めたらウケてさ。それから毎年作って、店の従業員とかにも配ってんだ」
「……お前が作ったのか?」
「"お節っぽい"だけで適当だし、高いものは使ってないけどね。あ、でもコレは先生の好きなものもいろいろ詰めたから特別仕様でっす」
『だから食えないものがあるか聞いたのか。年末年始に泊まりに来たいと言われたときは正直どうしようかと思ったんだが……こいつが楽しそうだから、まあいい、か?』
「……一気に正月っぽくなるな。ありがとう」
「ひひひっ」
おまけ
「…………やっぱりマヨネーズかけちゃうの……」
「最高に美味い」
「……褒めてくれてありがとう」
おわり
一応付き合ってる2人。
どの設定でも土方さんの世話を甲斐甲斐しく焼く坂田ってのは萌える。