学園設定(補完)

□3Z−その1
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月曜日の2時限目、桂も空き時間だと知っている銀八が気まずそうな顔で姿を見せる。

様子が違うことにすぐ気付いたようで笑われてしまった。

「なんだもう思い出したのか」

「…あー……おかげさまで」

土方に、学校で記憶喪失でないフリを続ける為に桂が協力してくれたらしいと聞いていたので報告がてら、気になったことを探りに来たのだ。

「……お前さ……その……」

「土方のことか?付き合ってるんだろう?」

ズバンと言い当てられて、勘の良さは助かるけどデリカシーのなさがむかつく、と銀八は渋い顔をする。

そうなると次に来るのは相手に対する説教かと思ったのだが、

「なぜ土方だったんだ?」

予想外の問いかけが返ってきた。

「……あ?……なぜって……」

「“お前”にも聞かれたんだ。6年の間に性的嗜好が変わったのか、と」

何を聞いてるんだ、6年前の俺っ!、と思いながら不思議がれても仕方ないかとも思う。

生徒だとか男子だとか付き合うだとか、そんな面倒くさいことは自分でも考えていなかった。あの日、土方に告白されるまで。

その時の様子を回想しようとして、桂がじーっと銀八を見ていることに気付き慌てて中止した。きっと絶対間違いなく腑抜けた顔をするだろうし、そんな顔をこいつに見られたくない。

「………ギ、ギャップ萌え?」

「…うむ、萌えか」

苦し紛れの言い訳に桂は納得したような顔でそれ以上何も言わず立ち去った。

倫理がどうの世間体がどうの言われるかと思っていただけに銀八は逆に怖くなってしまうが、出会ってから一度も好きな者を作ったことがない幼馴染を案じる気持ちぐらい桂にもあるのだ。






ガラララッ

「先生、国語のノート、集めてきた」

「…おー……あれ、また土方が国語係になったのか?」

「……先週のHRで決めただろうが」

「だっけ? ……ああ、先週は結野アナの婚約ニュースがショックで学校どころじゃなかったんだわ」

「……ああいうのが好きなのか?」

「可愛いだろ」

「……ふーん」

「………」

「………」

「…土方ってさー、もしかして俺が好きで係になってたりする?……なーんちゃっ……」

「…っ……………そんなわけねーだろっ、バーカッ!!」

ガラララッ、ピシャンッ

「…………うっわ、真っ赤だったんですけど、可愛っ………って、可愛いってなんだよ、可愛いって……」





「貢物があるなら教科室に来てもいいよ」

「………」


ガラララッ

「……土方……」

「ん」

『……いちご牛乳………貢物か?まさかホントに持ってくるとは……』

「………」

『真っ赤だし……どんだけ好きなんだよ、俺なんかを……』

「……ちょうど喉渇いてたんだ、サンキュ。…お前も座って飲めば」

「……うん……」

『んな嬉しそうな顔すんなっての……可愛すぎんだよコノヤロー』









うわー、なんとか終わりましたが、これもなんだなぁ……
メモなしだったもので、いろいろ中途半端感が残る話になりました。
これも自パクリです。某カプで○○年前に壮大な漫画を描いたことがありまして……
自己満足用だったので単行本サイズのメモ用紙に1000P以上!エロ満載で!!(笑)
本筋に付け足し付け足しでそんなページになったのですが、
それ用に考えた記憶喪失ネタだったんですね。
ふと思い出して、銀土の原作設定には使えないなぁと思ったんですが、
3Zならできそう……あれ?マジいけんじゃね?、的な(笑)
そんな感じでこういう話になりました。
桂達が同級生設定で、生徒も近藤と新八しか出せませんでしたけど……
本当はラブホのシーンはエロの後で記憶が戻るはずだったんですけど……このサイトでは仕方ないですね(笑)
書きたいシーンは他にもいくつかあるんですが、メモないと忘れちゃって。
いつか整理して追加したいと思います……時間ないんですけど……



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