短編
□僕の恋人
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僕の彼女は、すごく可愛い。
大きな瞳に長い睫毛。小さな顔
ピンク色の食べちゃいたくなる唇。
照れると、眉毛をハの字に下げてその
白い肌をまるで熟れた林檎のように染める。
彼女の甘い香りにいつもクラクラする。
ああ。その唇にかぶりつきたい。
耐え切れずにその唇を貪るように何度も何度も
角度を変えて舌を絡めて歯列をなぞって…。
舌先で上顎を擽れば、大きな瞳がとろんとして
欲情の色を宿す。ああ、なんて可愛いんだろう。
我慢できなくて押し倒し、「いい?」と尋ねれば
耳まで真っ赤に染め上げて。恥ずかしそうに、
でも、小さくだけど「うん」と頷いた彼女に
僕の理性が音を立てて崩れ、その日はただ
何度も何度も彼女を抱き締めながら達し、
翌日。目が覚めた彼女を僕はまた抱いた。
止まらなくて激しく愛したのに怒るどころか
嬉しい、と呟いて笑う彼女が可愛いくて可愛いくて
彼女の中でありえない程、僕の息子が元気になった。