子猫

□過去〜出会い〜
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……彩花が目が覚めると、見知らぬ部屋に居た…。

《な!?此処は何処だ!!…って、あれ?…手当されてる…。》

切「あ!仁王先輩ー!子猫が気が付いたッスよー」

《!?人間…だと…!?…私は…人間に捕まってしまったのか…。殺されるのかな…》

仁「ん、ほれ。ミルクじゃ。」

仁王は、彩花の目の前にミルクの入った皿を置いた。

《……これは…毒か?》

仁「……飲んだこと、無いんか?」

《……毒なのだな。》

柳「飲んだことあるないじゃなく、この反応は疑ってるんじゃないか?毒が入ってるか…とかな。」

仁「あー…納得ナリ。毒は入っとらんよ。」

《……信用できない…。だが、あの人間達に捕まるよりは毒を飲んだ方がマシだ…。》

彩花は、ペロッと一口ミルクを飲んだ。

《!?…美味しい…。毒が…入っていないなんて…。》

彩花は、お腹が空いていたので、ミルクをペロペロ飲み干してしまった。

仁「お腹が空いていたんじゃのぉ…」

幸「可愛い…。」

『にゃーにゃー』《ありがとう。この恩は忘れないぞ。人間》

仁「どういたしましてじゃ。」

丸「仁王は、猫の言葉が分かるのか?」

仁「嫌、分からん。」

ズテッと仁王と彩花以外の人が転けた。

《……面白いな…》

切「そういえば、この子猫…どうするんすか?」

『にゃんにゃんにゃー』《……逃げさせてもらえないだろうか…。》

柳「逃げたいようだが、今出れば、傷口が開いて大変な事になるぞ。」

《な!?お主…私の言葉が「分からないな」絶対分かってるだろ!!(怒)》

仁「……まあ、此処でバレないように怪我が治るまで住んでもらうゼヨ。」

柳生「そうするしか、ありませんね。」

丸「じゃあさ、名前を決めようぜ!!」

《コラ!何を勝手に進めておる!!私にはもう彩花と言う名がある!!(怒)》

彩花は『フシャーッ!!』と威嚇していた。

幸「じゃあ、レアとかどうかな?」

《レ…ア……?少しの間はその名で呼ばせてやるか。仕方無い。》

……彩花は、諦めたのか…仁王の手に擦り寄った

仁「可愛ぇ…」

幸「撫でるのは、お風呂に入れてからの方が良いよ。」

……って、まだ入ってなかったんかい!!

《ハァ…男と入ることは嫌だが…このまま汚いのはもっと嫌だ。仕方無い…入るか…。》

彩花は大人しく、何故か幸村に抱かれていった。

その後、悲鳴が聞こえなかった。

彩花……嫌、レアは幸村(半袖短パン)に毛を乾かされ、真っ白なふわふわの子猫になって戻ってきた。

《フゥ〜…サッパリした。》

柳生「可愛らしいですね。」

切「可愛いッス!!」

《当たり前だ。》

レアは、部屋の隅に行き、丸まって眠った。

……………………
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