☆最強男装女子★
□や★
1ページ/1ページ
彩花が去ってから、3年経ったある日の事…。
何時ものようにテニス部が放課後に活動していると、何処からか、見知らぬ黒髪ロングの女の子が来た。
ーテニスコートー
幸「じゃ、皆、試合開始!」
全「イエッサー!!」
『……フゥン…弱い奴ばっかね。』
全「!?」
全員が振り向いた。
幸「君は…誰だい?」
『や★気付いたんだね〜。や、気にしなくて良いよ〜(黒笑)』
ニコニコとしながら話す少女。
だが、彼女の目は笑ってはいなかった。
すると、仁王がその少女に抱き付いた……ってええ!?
仁「水野!!」
『……ッ…何故分かったし。』
全「ええぇぇぇぇえ!?」
幸「水野!?」
梨「彩花ちゃん!?」
仁「久し振りじゃのぉ…」
『久し振り、雅治(ニコッ』
仁「…ッ…////」
『……それと、他の人も久し振り。』
バッと変装を解いた彩花。
髪がショートになっていた。
仁「……髪…」
『ああ、これ?これね〜…邪魔だから切ったの。』
幸「可愛い…」
可愛いのは当たり前だ。
『ヘヘッ、久し振りに来てみたけど…やはり、弱い人は弱いままなのね。』
わざと嫌われる言葉を言った彩花。
『……何?変な事言った?』
全員が彩花を睨み、仁王も離れ、彩花を叩いた。
『ッ…これでよし。嫌ったよな?嫌ったよな?
ねぇ、質問♪
何時になったら全員が私を嫌ってくれるかな?
もう嫌ってくれたかな?
早く嫌って欲しいんだ♪』
……彩花は楽しそうに…だけど悲しそうに笑った。
幸「何で嫌われたいの?」
『時間が無いから。幸村、仁王、真田、柳生、柳、ジャッカル、丸井、梨々香ちゃん…今までありがとう。
仲良くしてくれて、今まで嫌わないでくれて、一緒に居てくれて、ありがとう。
楽しかったし、嬉しかった。
私…さ、もうすぐ、消えるの。
全員の記憶からも消されるの。
私は、妖界の姫。そして、人間と仲良くしてはいけない存在。
私のせいで皆が消されるのは嫌なの。
お願いだから…嫌って。
お願いだから皆を消されたくない。
だから…だから…っ』
彩花が言い終わる前に柳生が彩花を抱き締め、落ち着かせようと撫でていた。
柳生「僕は嫌いにはなれません。」
『ッ……お願いだから…嫌って。』
彩花はポロポロと涙を流した。
仁「俺もじゃ。嫌いにはなれん。」
梨「私も!!彩花ちゃんを嫌いになんてなれないよ!!」
全員が断固拒否した。
『……早く嫌いになれ。妾ももう貴様等を仲間とは思わぬから…
貴様等は死なないでくれ…』
彩花はそう言うと、悲しそうに笑い…その場を去った。
仁「……悲しそうに笑ってた……」