☆最強男装女子★

□や★
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彩花が去ってから、3年経ったある日の事…。

何時ものようにテニス部が放課後に活動していると、何処からか、見知らぬ黒髪ロングの女の子が来た。

ーテニスコートー

幸「じゃ、皆、試合開始!」

全「イエッサー!!」

『……フゥン…弱い奴ばっかね。』

全「!?」

全員が振り向いた。

幸「君は…誰だい?」

『や★気付いたんだね〜。や、気にしなくて良いよ〜(黒笑)』

ニコニコとしながら話す少女。

だが、彼女の目は笑ってはいなかった。

すると、仁王がその少女に抱き付いた……ってええ!?

仁「水野!!」

『……ッ…何故分かったし。』

全「ええぇぇぇぇえ!?」

幸「水野!?」

梨「彩花ちゃん!?」

仁「久し振りじゃのぉ…」

『久し振り、雅治(ニコッ』

仁「…ッ…////」

『……それと、他の人も久し振り。』

バッと変装を解いた彩花。

髪がショートになっていた。

仁「……髪…」

『ああ、これ?これね〜…邪魔だから切ったの。』

幸「可愛い…」

可愛いのは当たり前だ。

『ヘヘッ、久し振りに来てみたけど…やはり、弱い人は弱いままなのね。』

わざと嫌われる言葉を言った彩花。

『……何?変な事言った?』

全員が彩花を睨み、仁王も離れ、彩花を叩いた。

『ッ…これでよし。嫌ったよな?嫌ったよな?

ねぇ、質問♪

何時になったら全員が私を嫌ってくれるかな?

もう嫌ってくれたかな?

早く嫌って欲しいんだ♪』

……彩花は楽しそうに…だけど悲しそうに笑った。

幸「何で嫌われたいの?」

『時間が無いから。幸村、仁王、真田、柳生、柳、ジャッカル、丸井、梨々香ちゃん…今までありがとう。

仲良くしてくれて、今まで嫌わないでくれて、一緒に居てくれて、ありがとう。

楽しかったし、嬉しかった。

私…さ、もうすぐ、消えるの。

全員の記憶からも消されるの。

私は、妖界の姫。そして、人間と仲良くしてはいけない存在。

私のせいで皆が消されるのは嫌なの。

お願いだから…嫌って。

お願いだから皆を消されたくない。

だから…だから…っ』

彩花が言い終わる前に柳生が彩花を抱き締め、落ち着かせようと撫でていた。

柳生「僕は嫌いにはなれません。」

『ッ……お願いだから…嫌って。』

彩花はポロポロと涙を流した。

仁「俺もじゃ。嫌いにはなれん。」

梨「私も!!彩花ちゃんを嫌いになんてなれないよ!!」

全員が断固拒否した。


『……早く嫌いになれ。妾ももう貴様等を仲間とは思わぬから…


貴様等は死なないでくれ…』


彩花はそう言うと、悲しそうに笑い…その場を去った。



仁「……悲しそうに笑ってた……」



 
 

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