短編

□アツアツお鍋♪
3ページ/4ページ


総司の場合‥。



『今まで暖冬だって行っていたのに、急に冷え込んできたよね?』


「そうだね。
僕、寒いのって苦手。
朝とか布団から出たくないし‥。」


『いつも、起きるまでに時間がかかるもんね。』


大学からの帰り道、2人並んで歩く。


わたしと総司は、高校からの付き合い。
というか、同じ剣道部の仲間だった。


大学生になってからまさかの恋人同士になりました。ちなみに恋仲歴2年。同棲しています。



『あ!ね、総司。
今日の夜ご飯は、お鍋にしない?』



「お鍋かぁ。良いんじゃない?」


『でしょう!?何鍋にする。』


「チーズフォンデュがいいな。自分で好きなものをつけながら、食べるんだ。簡単だし、いい考えじゃない!?」



スーパーでお互い好きな材料を買い込んで、帰宅。

総司がチーズを切って、お鍋で温める係。
わたしは、具材を一口サイズに準備する係。



「舞桜ちゃん!
こっちは準備できたよ。早く 食べようよ。」


こたつでチーズ番してる総司の呼び声がする。だいぶ腹ペコさんみたい。急がなきゃね。



『はいはい。
お待たせしました。』


2人揃っていただきます!


用意した具は、定番のバケット・ハム・ブロッコリー・ジャガイモ・サツマイモ・プチトマト・海老。
そして変わり種でたこ焼き・焼き鮭・パスタ!


たくさんになっちゃった。


串にバケットをさしてチーズを絡める総司。
それを見ながら、わたしも、何を食べるか考えていたら ニュッと目の前にチーズの絡んだバケットが。



「舞桜ちゃんにあげる。はい、ア〜ン!」

‥‥‥恥ずかしいけど。パクッ!


『美味しい〜♪♪
総司にもあげるね。
‥‥‥はい、ア〜ン!』

「ア〜ン。
うん、舞桜ちゃんが食べさせてくれるから、とても美味しいよ。」



いつしか、山盛りだった具も空っぽ。


食べさせっこしながら、食べる鍋のおかげで心も身体もポカポカになりました。



ごちそうさまでした☆
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ