短編
□アツアツお鍋♪
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総司の場合‥。
『今まで暖冬だって行っていたのに、急に冷え込んできたよね?』
「そうだね。
僕、寒いのって苦手。
朝とか布団から出たくないし‥。」
『いつも、起きるまでに時間がかかるもんね。』
大学からの帰り道、2人並んで歩く。
わたしと総司は、高校からの付き合い。
というか、同じ剣道部の仲間だった。
大学生になってからまさかの恋人同士になりました。ちなみに恋仲歴2年。同棲しています。
『あ!ね、総司。
今日の夜ご飯は、お鍋にしない?』
「お鍋かぁ。良いんじゃない?」
『でしょう!?何鍋にする。』
「チーズフォンデュがいいな。自分で好きなものをつけながら、食べるんだ。簡単だし、いい考えじゃない!?」
スーパーでお互い好きな材料を買い込んで、帰宅。
総司がチーズを切って、お鍋で温める係。
わたしは、具材を一口サイズに準備する係。
「舞桜ちゃん!
こっちは準備できたよ。早く 食べようよ。」
こたつでチーズ番してる総司の呼び声がする。だいぶ腹ペコさんみたい。急がなきゃね。
『はいはい。
お待たせしました。』
2人揃っていただきます!
用意した具は、定番のバケット・ハム・ブロッコリー・ジャガイモ・サツマイモ・プチトマト・海老。
そして変わり種でたこ焼き・焼き鮭・パスタ!
たくさんになっちゃった。
串にバケットをさしてチーズを絡める総司。
それを見ながら、わたしも、何を食べるか考えていたら ニュッと目の前にチーズの絡んだバケットが。
「舞桜ちゃんにあげる。はい、ア〜ン!」
‥‥‥恥ずかしいけど。パクッ!
『美味しい〜♪♪
総司にもあげるね。
‥‥‥はい、ア〜ン!』
「ア〜ン。
うん、舞桜ちゃんが食べさせてくれるから、とても美味しいよ。」
いつしか、山盛りだった具も空っぽ。
食べさせっこしながら、食べる鍋のおかげで心も身体もポカポカになりました。
ごちそうさまでした☆