異国の日常
□第7話
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NOside
その頃のファントムハイヴ家
「そろそろ帰って来る頃でしょうね。昨晩のうちに帰ってくると思っていましたが……。」
モーニングティーを飲んでいる主人を見ながらセバスチャンが言った。
「そうだな。あいつのことだ失敗はないが流石に疲れて休んでいるんだろう。」
新聞から目を離さずにシエルは答える
「人間とは随分と弱いものですね。」
「お前のような悪魔と比べるな。だか、あいつは人間の中ではかなりいい駒だ。使い甲斐がある…。」
「随分と棗のことを買っているのですね。彼女は貴方が最も嫌っている『人間』ですよ?」
するとシエルは新聞から目を離しセバスチャンを睨んだ。
「黙れ。あいつは僕の使用人、どう使おうが僕の自由だ」
セバスチャンは少し呆れたような顔をした。
「申し訳ありません。言葉が過ぎました」
「……。それで今日の予定は?」
「今日は特に来客のご予定はありません。ですが明日アンジェリーナ様、劉様がいらっしゃると。ですので明日の分もお勉強を終わらせてください。」
「ゔ……。わかった。行くぞセバスチャン」
「御意」