異国の日常
□第3話
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坊ちゃんの部屋に来た。
昨日は気がつかなかったが、かなり綺麗な装飾をしている。
ドアがすごい。
「何をしているのですか?行きますよ」
「はーい。」
金持ちの子供ってずっと寝ているイメージがあったけれど……。
偏見は良くないな。
ウチの主は早起きだ。
きっと仕事をしているからなんだろう。
さて、紅茶……駄目出しされなきゃいいけど
「坊ちゃんお目覚めの時間ですよ」
セバスが坊ちゃんを起こしている間に私は紅茶を入れる。
今日はセイロン?とかいうやつらしいが紅茶のことはよくわからない。
だって日本人だし。
「どうぞ」
「この香り…今日のはセイロンか」
わかるの!?貴族ってすごい
「ええ、ほんじつはロイヤル・ドルトンのものを」
セバスが追加で説明する。
「だが何時もよりも……。これお前が入れたのか?棗」
ドキッ
「……。は…い。……申し訳ありませんなれないものですから」
やばいやばいやばいやばい___
坊ちゃんはいつもセバスの完璧な紅茶飲んでるから絶対ダメだしされる!!
もしやクビに…
いやだ!そんな理由で依頼破棄なんて殺し屋の名がすたる!!
「なぜ謝る?」
……え?
「誰も悪いとは言っていない。いつもと違うと言っただけだ。ま、セバスチャンよりは劣るが普通の店で十分に出せる」
???それって及第点ってことなのかな?
「おやおや棗には甘いのですね」(クスッ
「僕は正直な感想を言ったまでだ。」
「あ、ありがとうございます坊ちゃん」
よかった。
クビにはなららそうだ
「棗。あとは私がやりますのであなたは庭などの掃除をお願いします。此処に道具の場所は書いてありますので」
「わかった。坊ちゃん失礼します。」
「あぁ」
掃除か…。
あんまり得意じゃないけど雇われている限りやらないとな。
私はあいつ(セバスチャン)の補佐なんだし。
よしっ
殺りますか
あ、間違えた。
やりますか。