異国の日常

□第14話
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「んー?……はっ!?寝坊した!!」

窓からの光で目が覚める。
数秒ぼーっとしていたが、目に入った時計の針が指す時刻に覚醒した。

「やばいセバスに怒られ…」
慌てて跳ね寝起きそしてはたとここが屋敷ではないことを思い出した。

「あぁ…そう言えばそうだった。というか、ここの家主はどこ行った?」

すると、ガチャリと音がしてドアが開き、劉が入って来た。

「おはよう。よく寝ていたねぇ。」
「うん。お陰様で目覚めがいいよ。」
「洗面台はそこにある。櫛なんかもあるから使っていいよ。」
「分かった」

って、なんでこんなに馴染んでいるんだ私は。
劉とは会ってまだ1ヶ月ちょいだ。
そもそも遭うのはまだ3回目。
これも、日本人の適応力なのだろうか。

とりあえず、洗面台に行き身支度を整える。
そこであることに気が付いた。

「服…どうしよう」

寝巻きは藍猫にかして貰ったが今日一日何を着ようか。
流石にここの女の子たちが来ている露出たっぷりの服は着たくない。
絶対にだ。

「はぁ…仕方ない。」
この際男物でいい。
劉のは大きいから他の誰かのを借りよう。


私は服のことを劉に言おうとしたが見当たらない。

私は1人、服を調達するため廊下に出た。






しかし…


しばらく歩いていたが、誰も見当たらない。

「おかしい…昨日はたくさんいたような気がするんだけど…」
おとなしく待っていた方が良かったかな?
そろそろ戻ろう。


そう思った時だった。

「あのぉ〜」
知らない声が聞こえた。

慌てて振り向くとそこにはアジア人の男が立っていた。

「えと、劉さんのお客人っすよね?俺劉さんの部下で滄波[ソウハ]って言います。何か困ったことでもありましたか?」


なんだ劉の部下か。
彼奴とは違って性格良さそう。
それと背丈。
私とあまり変わらない。
うん。この人に借りよう。

「すみません、ウロウロしてしまって。一つお願いいいですか?」
「はい。なんっすか?なんでも言ってください」
「あなたの服を貸してください。」
そう言うと滄波君はポカンとした。
________________
突然のオリキャラ


滄波[そうは]

劉の部下(崑崙、青幇の両方)
若干お調子者だが、腕が立つ
劉が怖い
けど、尊敬もしてる


これから先、ここ以外で出番があるかはわかりません。

出したいけど。
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