異国の日常
□第12話
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「”これでラスト……。”」
私はつぶやき、刀を振る。
ザシュッ_____
それは任務の終わりを告げる合図だった。
結局私が奴らのアジトにつき、幹部?の奴を1人手にかけてからは早かった。
ほとんどの者が怖じけづき、逃げ出した。
そいつらは追ったりしないで、向かって来る奴らのみを片付けた。
「”それにしても……。”」
情けない。
やるからにはどんな事にしても貫き通すべきだ。
まあいい。
目的は組織の解体。
きちんと果たした。
「”あ、手紙……。仕方ない行くか。”」
私は立ち上がり、頬についた返り血を拭おうとしたその時___
「もらったぁぁぁぁ!!」
死角から残党の男が飛び出してきた。
「チッ」
私は刀を横に振り払った。
が、感触がない。
でも、そいつがさらに向かって来るわけでもない。
男は私に届く前に生き耐えていた。
「……。」
何故かなんか分かり切っている。
男の首から見える一本の針。
そして初めてあった時の薄荷のツンとくる匂い。
「隠れていないで出てきたら?劉」
「おや、ばれていたのかい」
建物の角から出てきた劉は相変わらずの雰囲気でそこに立っていた。