異国の日常
□第3話
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朝になった。
一瞬どこにいるのか分からなかったがすぐに
「棗起きなさい!仕事の時間です。」
セバスが来てすぐにファントムファイヴ邸であることを思い出す。
「あぁ、今起きた。着替えるから出て行って」
「わかりました。では終わったらすぐ来てください。」
「了解」
セバスは出て行った。
っと思ったら、何故かこちらをみている。
「何故まだいるの?」
「いえ、昨日から気になっていましたが、その『セバス』というのは?」
あぁそのことか。
「『セバスチャン』って長いから略して『セバス』ダメだった?」
「いえ、構いません。では」
呼ばれ慣れていなかったのかな?
「では、仕事内容について説明します。朝はまず坊ちゃんにお出しするモーニングティーから作ります。やって見せるので覚えてください。」
「イエッサー」
セバスは紅茶を淹れ始めた。
(ジー___
「……。」
(ジー___
「……棗。凝視しすぎです。」
「見てろって言ったのセバスでしょう?」
「そうですが…。気なりますよ。とりあえず、今度はあなたが入れてみてください。」
「……できるかなぁ」
確かセバスはこうしていたはず
紅茶を淹れ終えた
けど…
んーやっぱり初めてだし、うまくできない。
「どうだろうか?セバス。」
「では坊ちゃんを起こしますのでそのあとお出ししてください。」
「味見はしてくれないのか!?てか、いきなり坊ちゃんに出すとか無理だよ!!」
「こういうのは何事も経験です。では行きますよ」
「この悪魔!!」
「悪魔で執事ですから。」
「そうだった……。」