異国の日常:第2章
□第1話
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「棗は今すぐ書斎に行って、牛肉を使った日本らしい料理と由来を調べ私に報告してください」
「はぁ!?まぁ、分かった」
私は書斎に向かうと
『Japanese meal』
と書いてある表紙の本を片っ端から読み解いていく。
そして30分ほど経ち疲労を顔に浮かべながら私は見つけた。
「……もうこれでいいだろ」
そう。
牛たたき丼だ
セバスのもとに向かいメニューと由来を伝える。
「いいでしょう。貴女は中庭にテーブルや椅子の準備をしてください」
「でも書斎が……」
「後でよろしい!!!」
「……はーい」
気が立ってるなぁ〜。
さてさて、クラウス様を唸らせるおもてなしをできるのかねぇ?