文学者達ノ恋模様

□白虎と羅城門の鬼
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「ッ……おい!何処いくんだよ!おい、おーーい芥川ッ」
「一寸其処までだ」
「何処だよ!や、殺る気か?!!」
「……ああ」
 そう言いつつ、芥川はあるホテルの中に入っていく。
 あわあわする敦。
 カウンターで鍵をもらい、比較的良い個室に案内してもらう。
 喚く人虎を部屋に放り投げ、鍵をかける。
「うぅ……殺されるなんてあんまりだ……まだ、やりたいことあるのに……」
「……何の話だ」
「お前!僕を殺すんだろ!!」
「……??」
「……?」
「…」
「…」
 どうにも話が噛み合っていない。このままではらちが明かないと感じた芥川は、強行突破に出る。
「うわぁッ」
 羅生門を使い、敦をベッドに押し倒した。さらに、羅生門で両手を上で括った。
「ひっ……」
「人虎……余り僕を誘うな」
 ぎし、とベッドが軋む。
「な、なんのこと……」
 芥川は少しだけ口角を釣り上げ、敦の首筋に顔を近づけた
「分からずとも、身をもって知れ」
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