文学者達ノ恋模様
□「もっと」
3ページ/3ページ
「ふあぁぁッ」
薄暗い部屋で、敦の喘ぎ声が響く。床にうつぶせになり、艶かしく腰を付きだしている。その後ろから、中也が覆い被さっていた。
敦の中に自らのモノを深く突きさして、器用に上下させる。動かす度に、卑猥な音が鼓膜を襲う。
「ちゅ、やさ、はぁッおねが、もぅっ」
「ッ……!」
涙で潤んだ瞳に懇願され、中也は思わず奮い起つ。心音が煩いほどに高鳴り、中也の動きをはやくする。
「ひ、あ、あ、あッッッツッッツッッ!!!」
「くッ……」
脈打つ敦のナカに白濁を種付する。
絶頂の余韻でびくびくしている敦。大分、クスリは抜けただろうか。1度休憩を挟もうか。そう思い、彼のナカから出ようとすると。
腕を掴まれた。
濡れそぼった瞳が、発情したカラダが、上気しきった頬が、中也のなけなしの理性ぐらつかせた。
極めつけは、肩で息をする敦の、言葉。
「まだ……ぜんっぜん足りない……です……ちゅーやさん………」
もっと。