文学者達ノ恋模様
□白虎と羅城門の鬼A
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「芥川、これは何だ? 」
いつぞやのベッドの上。散らばった、様々な種類の玩具。
またも芥川に拉致された敦は、興味深げに其れをつまみ上げた。
思わぬ行動に、吹き出しかける芥川は、何とか己を制御し、平静を装う。
「玩具。遊ぶ物だ」
「へぇ〜……どうやって?」
「使ってみるか?」
「ああ」
「………後悔するなよ」
きょとんとする敦を、芥川はゆっくりと押し倒した。
前戯を済ませ、少しずつ体温のあがってきた二人。
本番に至るかと思いきや、芥川は脇に避けてあった玩具に手を伸ばした。
「……? あくた、がわ……? 」
芥川が手に取ったのは、俗に言う、ローター。
「玩具で遊ぶんだろう?楽しむと良い」
「は……?あっ、おい、何すッ……んぁッ」
つぷっ……
敦の柔くなったソコに、ローターが入れ込まれる。ひんやりとした異物感に、敦は、身震いした。
「う……き、気持ち悪い……」
「そうか?ならば」
カチッ
「あッ?!!!!?!!」
敦の中で、振動し始めるローター。単調な動きが、徐々にもどかしく思われる。
「ひ、い、あ、何ッ、これ、ぅあッ」
「遊びたいのだろう、楽しめ」
「違ッんぁ、む、むりいぃぃ」
高まってきた敦は、自らのソレに触れようとするが。
「駄目だ」
伸ばした手を、芥川に止められる。さらに、両手を頭の上に持ち上げられ、カシャンと響く金属音。
「ふぇ?」
視線だけを上に動かすと、哀れ、両手が手錠によってベッドに繋がれていた。
「え、いや、ちょっ、芥川ッ……?!」
此処まで来て、初めて心の底から身の危険を感じ取った敦。
「遊びなら、長く楽しめる方が良いだろう?」