HQいろいろ@

□大晦日の過ごし方
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「 俺先輩たちにメールするからさ。お前月島と山口してくれよ」


「おい勝手に決めんな。せめて逆にしろ」


「キャプテンにメールして後は回して貰えばいいか」


「聞け!」


「ひゃー! 楽しみだ!」


 もう駄目だ。影山の声は届かない。すっかりテンションの上がった日向は軽々と影山の肩辺りまで飛び上がった。


「なんかこういうのも、部活って感じだよな!」


「関係ねーだろ……」


 別れ道に差し掛かり、ひょいと日向は自転車に跨がった。彼はここから過酷な山を越え、ようやく家路につく。


「じゃーな影山! よいお年を!」


「おう」


「あ」


 颯爽と行きかけ、ギューッとブレーキを踏んで日向はもう一度呼びかけた。



「山口と月島にメール忘れんなよー」


「あ! 待て日向! 文章教えろ!」


「あー? んなの適当でいいよ……じゃ」


 無責任に去ってしまった。






 その夜、影山の携帯に山口からは「了解!」という返事と、月島から「きも」という短い一言が届いたのであった。



おわり。
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