お題文

□助手
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(―――助手side)

ダンブルドア校長先生からホグワーツに呼び出される日は、きっと教授にとって大変な何かがあった日なんだ、となんとなくだが気がついていた。
今日も疲れきった顔をした教授が校長室に戻ってくるのを迎えると、ギロリと睨まれた。

「何故貴様がここにいるのだ」
「あー…ある人に呼ばれて、です」

言ってへらりと笑うが、返ってきたのは大きな舌打ちで。
思わずビクリと肩を震わせる。

(やっぱり教授を苛つかせちゃったか…まぁなにが引き金になるか分からない状況で、死喰い人だらけのホグワーツに来るなって何度も注意されているのに、わたしが無視すればそりゃあそうなるよね)

教授は優しいから、なんだかんだと文句は言うけど、決して乱暴なことはしない。
それを良いことに、ダンブルドア先生に呼び出されればホイホイとホグワーツに来てはいるが、わたしなりに注意はしているのだ。
魔力を感知されないように魔法をかけているし、校長室に誰もいないのを確認してから(ダンブルドア先生が色々見回って確認してくれる)、直接校長室に姿現ししている。

(まぁそれを教授に訴えたところで、鼻で笑われて終わりだろうけど…)



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