お題文
□助手
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(――助手Side)
ハリーが入学しても、教授は研究室への出入りを許してくれていた。
(うーん、これは予想外だったんだよねぇ。とは言え、さすがに例のあの人が復活したら駄目だろうな。今以上に教授は忙しくなるだろうし…少しでもいいから、わたしが何か手伝えたらいいのになぁ)
そんなことを考えていた矢先、あの事件が起こった――ハリーが 例のあの人の復活を宣言したのだ。
そうとなれば、教授は例のあの人に忠誠を誓うふりをしながら、ハリーを護るというダブルスパイとして活動をしなければならない。その大変さ――孤独さを、わたしなんかがどうにか出来るなんて、到底言えないんだけれど。
(教授は間違いなくわたしと距離を取ろうとする…でも、そんなの絶対だめ。何を言われても、絶対絶対離れないんだから)
その日の夜、ホグワーツからの手紙は2通来た。
教授と、ダンブルドア校長先生からだった。
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