お題文
□教授
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(――教授Side)
ハリー・ポッターが入学しても暫くは、ずるずるとあやつの出入りを許していたのだが。
――あいつだ!あいつが帰ってきた!ヴォルデモードが…!
ハリー・ポッターが、セドリック・ディゴリーの亡骸を抱えて泣き喚いたあの日から、そうも言っていられなくなった。
闇の帝王が復活した今、我輩のやるべきことはただ一つ。闇の帝王に忠誠を誓うふりをしながらポッターを護ることだけだ。
(我輩の研究室は勿論、ホグワーツにも立ち寄らせないようにせねばなるまい。日本人は珍しいからな、万が一にもあの方が興味を示したら…)
だから迷うことなく手紙を出した。
もう二度とホグワーツに来ないように、と――。
しかし、怒りを隠そうともしない彼女が我輩の研究室を訪れたのは、その2日後だった。
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