お題文

□さて、慰謝料はっと
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助手を遣いに出し、スネイプが研究室で黙々とレポートの採点をしていると、レギュラスが訪ねてきた。
紅茶を淹れ、お互いの近況などを話すこと暫し。

「そういえば、彼女どうです?」

レギュラスは紅茶を一口飲んだ後、ごく自然に話題を切り出した。

しかし、その一言でスネイプは眉間のしわを3倍に増やした。レギュラスはしまった、と思ったが、言ってしまったものは取り消せない。
「あー…元気にしてるみたいですね」と誤魔化そうとして――

「元気なんて言葉で片付けられるか!言い付けは無視するし、仕事中やたら休憩したがるし、すぐにお茶だの菓子だのを要求するし、全くもって厄介だ!
この前も鍋を片付けてから昼食に行けと言ったのに聞かないから、わざわざ僕が大広間まで出向いて首根っこを掴まえて連れ戻したんだぞ。こっちの仕事を増やす助手なんて、あいつくらいだ」

ドン!とテーブルに拳を叩きつけ、スネイプが怒りを顕にする。彼女が来てから1ヶ月、ストレスが溜まりに溜まっているのだろう。
分かりやすくプンスカしているスネイプを見て、レギュラスは堪えきれずにくつくつと笑い出してしまった。



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