お題文
□問題児の脱走
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「あいつ、またか…!」
スネイプは、汚れたまま洗い場に放置されている大鍋(午前中の授業で使ったものだ)を見て、青筋を立てた。
この鍋は午後からも使う予定があるので洗ってから昼食に行くように、と言いつけたのに、彼の助手はまるっと無視したのだ。ちなみにこれが初めてではなく、スネイプの堪忍袋の緒は引きちぎれてもはや跡形もないと言っても過言ではない。
「くそ…腹立たしい!」
そう吐き捨てると、スネイプはローブを翻し、助手がいるであろう大広間へと向かった。
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