お題文

□苦労人はかく語る
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ホグワーツを卒業し、セブルス・スネイプは魔法薬学の助手をすることになった。最初の1年は授業で使う道具や薬草の準備・片付けなどの雑用が主な仕事だったが、数年経った今では、レポートの採点も任されるようになった。
自分の研究もある中で、忙しいながらも充実した毎日に満足していたのだが――


「私が魔法薬学の教授に?」
「そうじゃ、スクラボーン先生から今すぐ君に任せても問題ないと聞いておるぞ」
「……ありがたいお話ですが、しかし、」
「おや、セブルスは喜んで引き受けてくれると思っておったが…授業もレポートも、実質君がすべて請け負っておるようなものじゃろう」
「それは…まぁ、そうなんですが…私はまだ若輩者で、」
「…ふむ。ではこうしよう、助手を1名つけることにする。細々したことはその子に任せるが良い。授業中も2人いればクラス全員を見ることが出来るじゃろう?」
「…分かりました。謹んでお受けいたします」
「ほっほっ、そんなに固くならんでよろしい。助手の手配はわしに任せなさい。また詳しいことが決まり次第、連絡しよう」


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