お題文
□俺とお前はセットか
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「あら、セブ!」
「リ!…リリー」
大広間から出ようとしたときに後ろからリリーに呼び止められて、スネイプの心臓がドクリと飛び跳ねる。
声が裏返りそうになるのを堪えたせいで やけに低い声での返事になったが、リリーはとくに気にする様子もなく話を続けた。
「なんだか久しぶりじゃない?元気?」
「あぁ、とくに問題ない」
「ふふ、それは良かったわ。そういえば今日はガールフレンドとは一緒じゃないの?」
「……は?」
リリーの言葉が理解出来ず、スネイプはポカン、と口を開けたまま固まる。
「…? レイブンクローの日本人の子と付き合ってるのよね?いっつも一緒にいるって、噂で聞いたわよ」
「つ、付き合ってなんかない!ときどき一緒に魔法薬の調合をするくらいだ!」
「え、そうなの?」
「断じて違う!」
「はいはい、そんなに一生懸命否定しなくても分かったわよ。でもどんな子なのか興味あるわ。今度会わせてね」
「……うるさいだけだぞ」
「ふふふ、楽しみにしているわ」
そう言って、リリーはスネイプの肩をポンと叩き、じゃあね、と歩き出した。
スネイプがなんとなくその後ろ姿を見送っていると…
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