お題文

□同棲ではなく同居です
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教授と一緒にホグワーツに呼び出されたある日。
わたしは校長室で、ダンブルドア先生と2人でお茶を飲んでいた。
(先生は少しだけ絵の中から姿を消すと、何処かから湯気の立つティーカップを持ってきた。絵の中だったら、紅茶はずっと冷めないらしい)


『ところで…セブルスとの同棲生活はどうかの?』

優しく微笑みながら投下された爆弾に、わたしは思わず紅茶を吹き出した。
ダンブルドア先生を軽く睨みながら口元を拭うが、ほっほっ、と楽しそうに笑らわれただけだった。

「もう、同居ですよ、同居。同棲じゃないって何回言えば分かるんですか!」
『おぉ、そうじゃったか。年を取ると忘れやすくなっていかんのう』
「そうやって都合が悪くなるとすぐ年寄りぶるの、やめてください!」
『ほっほっ……それで、セブルスとはどうじゃ?うまくやっとるかの?』

す、と真面目な表情のダンブルドア先生に見つめられると、いつも緊張してしまう。紅茶で喉を潤してから、姿勢を正して答える。



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