お題文

□つまりはルームシェア
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助手として一緒に暮らしはじめて2週間。母親からのふくろう便の中に、教授への手紙と菓子折りが同封されていた。


「教授ー、うちの母から教授にです」
「…娘をよろしくお願いします、だそうだ。お前のご両親は、この家に居候することに反対しなかったのかね?」
「あーはい、全く。学生の時からずっと、うちの両親は教授大好きですし…ほら、お歳暮やらお中元やらを毎年欠かさず贈ってるじゃないですか」
「何度断っても、夏と年末に今だに贈られてくるあの荷物か…」
「助手として働くなら、何時でもサポート出来るように近くにいた方がいいって寧ろ勧められました。まぁ、要するにルームシェアって考えてるみたいですね。家賃の代わりに家事をさせて貰っているんだから、しっかりやりなさいって言われてます」
「なるほど」



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