お題文

□当番制
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「そういえばわたしが来る前って、教授が家事をされていたんですか?」
「いや、ハウスエルフがやっていたが」
「あぁ、ですよねぇ…って、え?あ、うそ!ハウスエルフがいたんですね!どうしよう、わたしハウスエルフの仕事取っちゃってますけど大丈夫ですか?」
「ホグワーツから派遣されたハウスエルフだったからな、問題はない」
「あぁ、なるほど。良かったー」


その数日後、ホグワーツに呼ばれ、校長室でマクゴナガル先生とお茶を飲んでいたときに先の会話を思い出した。

「そういえば教授の家の家事って、ホグワーツから派遣されたハウスエルフがやっていたんですね」
「えぇ、そうです。あなたも勿論知っていると思いますが、退院してすぐのセブルスの体調は万全ではなかったでしょう?だからホグワーツのハウスエルフをつけようとしたのです。しかしハウスエルフ達全員がセブルスの世話を希望するものだから、1日ずつの当番制にしていました」
「ハウスエルフ達全員…教授大人気ですね…。あ、あの、わたしがしちゃってるっていうのは、大丈夫なんでしょうか?」
「あなたがセブルスの世話をすることになったと話したら、全員《なら問題ない》と納得していましたよ」
「え」
「みんなあなたが学生の時からずっと、セブルスの為に色々考えて実行していたのを知ってましからね。中には涙ぐむ子もいました」
「は、はぁ…」
「わたしも大変嬉しく思っていますよ。あなたは昔から本当にセブルスをよく慕っていましたし、なによりセブルスもあなたを――」

(―――――バチンッ!)



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