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□ハーマイオニ―とお茶する話
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「本当に信じられないわっ!男ってみんなそうなのかしら」

勢いよくグラスの中身を飲み干したハーマイオーニーは、空になったそれをドンッと乱暴にテーブルに置いた。
いつも好奇心に輝いている瞳は据わっており、髪の毛は2倍に膨らんでいる。
管を巻くその姿は完全に酔っ払いの体ではあるが、彼女の飲み物バタービール。ここはホグズミートの三本の箒だ。

偶然会ったハーマイオニーに有無を言わさず連れて来られ、永遠と愚痴を聞いているこの状況。
なんで彼女がこんなにお怒りかというと――

「なんでわたしが、2人の面倒をみることになっているのよ?!“ハーマイオーニー、僕の青いハンカチ知らない?去年のクリスマスにチャーリーがくれたやつなんだけど”…知らないわよ!ロンの箪笥の奥でくしゃくしゃになっているハンカチのことなんて!」
「あ、あははは。…まぁ2人はハーマイオニ―を頼りにしているからね」
「わたしはママじゃないわ!」
「うんうん、そうだけどね」



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