お題文

□問題児の脱走
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―――バァン!

大きな音を立て、乱暴に扉が開く。
その場にいた全員が動きを止め、視線を向けたその先には、禍々しいオーラを纏った怒り120%のスネイプがいた。

(あぁ、またスネイプの助手が何かやらかしたな…)
(彼女がスネイプより先に食事に来ていた時点で、怪しいと思っていたわよ)
(あの態度…助手の方は相変わらず気にもしてないな)

生徒達は最初こそスネイプを刺激しないようにと息を潜めていたが、あまりの頻度にすっかり慣れてしまっていた。
止めていた手を動かし、何事もなかったかのように食事を再開させる。

スネイプはギロリ、と自分の助手を睨み付け(大口を開け、今まさにチキンソテ―を食べようとしていた)、ツカツカと近づき――

「来いっ!」
「ぎゃっ、何するんですか!」

首根っこを掴んで立たせ、そのままズルズルと引き摺って連行する。
ちなみにこれもいつものことなので、生徒たちは完全に無視している。



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