お題文

□父親になったつもりはないが
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30分後、湖の近くにシートを敷き、3人はサンドイッチやら紅茶やらフルーツやらを囲んでいた。

「ん〜、天気の良い日にお外で食べるサンドイッチは最高だわ〜!」
「確かにうまいな」
「最近暖かくなってきましたし、ピクニックにはちょうど良いですね」
「うん!」

元気に頷いて、ご機嫌でサンドイッチを頬張っている彼女の口元にはパンのかけらがくっついている。
まったく気付かず夢中で食べている彼女に、レギュラスが声をかけようとした時――

「あ、口元に…」
「おい、ちょっとこっち向け」
「わっぷ!」

スネイプがハンカチでぐいぐいと彼女の口元も拭ってやる。
彼女はされるがまま大人しくじっとしていて、慣れているようにすら見えた。


(いつも一緒にいて、行動パターンも把握していて、こんなに世話を焼いていて…まるで父親だな)



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